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公開日:2019.11.26

祝・受賞!令和元年度「京都らしい宿泊施設」表彰式レポート

国内、国外から年間5,000万人以上の観光客が訪れているまち、京都市。
ここ数年での京都市内での宿泊施設の増加は目を見張るものがあります。

そんな中、京都市 産業観光局により選定される「京都らしい宿泊施設」という賞があるのをご存知でしょうか?
これは、京都市に存在する宿泊施設のなかから、“地域と調和し、貢献する宿泊施設”というテーマにふさわしい施設が選ばれるもので、令和元年度の今年は、旅館・ホテル・簡易宿所(ゲストハウス)の各部門から、計15施設が選ばれました。

そして今回、その選ばれた施設の中に、京都景観エリアマネージャーの方が運営する宿泊施設があるとのこと!
先日行われた「京都らしい宿泊施設」表彰式のレポートと、受賞のコメントを紹介いたします。

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表彰を受けた宿泊施設は、「京囲炉裏宿 染 SEN 大宮五条」
空き家だった町家を周囲のまちなみに溶け込むような姿に改修して活用し、
地蔵盆や稲荷祭りなど、地域の行事にも積極的に参加されている点が高く評価されました。

  (「染」webサイトより)

この「染」を運営しているのは、京都景観エリアマネジメント講座 実践講座 第7期修了生で、京都景観エリアマネージャー前田 弘二さん

運営を共同で手掛けている西尾 雄造さんとともに、表彰式に参加されました。

表彰式では、門川市長や関係者の方からお話があり、その後、旅館・ホテル・簡易宿所(ゲストハウス)の各部門の代表の方へ、表彰状が授与されました。

(簡易宿所部門「沖のまちやど」の表彰)

受賞された皆さんに贈られたのは、綺麗な扇子の表彰状!
これは飾るのにぴったりですね。

表彰式に出席された前田さん、西尾さん、おふたりからお話を聞いてみました!

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京都景観エリアマネージャー 前田 弘二さん(左)、
西尾 雄造さん(右)

もともと、京都の大学に通っていたおふたり。
しかし卒業後はおふたりとも京都を離れ、東京で仕事をされていたそうです。

京都でゲストハウスを始めるきっかけとなったのは、ホテルの再建を手がけていた前田さんに、「町家の有効活用ができないか?」と、京都市の空き家相談員の方から相談があったことでした。
学生時代を過ごした京都で仕事をしてみよう、と始まった試み。
今では五条と七条のエリアで、20軒ほどの施設を管理するまでに広がったそうです。

この「染 SEN」で特徴的なのは、外国人の旅行者向けにPRするのではなく、日本国内の旅行者に絞って集客しているところです。
現に、利用者の95%は、日本人の観光客なのだそう。

ここ数年増えているゲストハウスでは、より多く稼働させるため、はじめから外国人のお客さんをターゲットにして建てているところも多く見られます。
前田さんも同業者から「何で外国人向けにしないの?」と訊かれることもあるのだとか。

利益を重視しようとするなら、目立つ外観の施設を建てたり、外国人観光客の方を多く呼びこんだりすることもできます。
しかし前田さんは、まちなみを守ることを大切にし、周囲の家々に馴染む宿泊施設を建てることを選択しました。

地域の方に説明会を行ったときは、「こんなトラブルが起きたらどうするのか?」との不安の声も出ましたが、ひとつひとつに対応策を提示することで、納得いただくことができたそうです。
「空き家にしておくよりは、誰かが管理していてくれたほうが安心できる」という地域の方の声もあり、宿泊者に日本人が多いということも、地域の方にとっては安心できる点のひとつだったのかもしれませんね。

ぜひ一度、お宿にも訪れてみたいと思いました!

前田さん、西尾さん、ご受賞おめでとうございます!

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さまざまな分野で活動する「京都景観エリアマネージャー(エリマネ)」になるための講座はこちらから!
▼京都景観エリアマネジメント講座について(パンフレットのPDFもあります)
https://kyotokeikan.org/activity/course/


▼エリマネの活動はこちらの記事でも紹介しています。

【エリマネネット】スキルアップ研修会でグラフィック・ファシリテーションを学ぶ
https://kyotokeikan.org/2019/07/22/1725/

【エリマネネット】研修会~城下町・彦根で過去と未来を訪ねる~
https://kyotokeikan.org/2019/11/24/1925/

 

文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)