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公開日:2020.01.28

建築協定連絡協議会 民泊とコミュニティについて考えよう! ~勉強会レポート~

いよいよ2020年の幕開けとなりました。
本年も京都景観フォーラムをよろしくお願いいたします。

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今年初の話題としてお届けするのは、京都景観フォーラムが事務局をサポートしている「京都市建築協定連絡協議会」にて行われた、1月の勉強会のレポートです。

「建築協定」とは、建築基準法の基準だけではカバーしきれない、地域に合ったきめ細やかな建築のルールを定めたものです。このルールは、住民の皆さんが自ら取り決め、お互いに守り合うことで成り立っています。

「京都市建築協定連絡協議会」は、京都市内で建築協定を締結している約60の地区が集まっているもので、勉強会や情報交換を通しながら交流を深めています。
お互いの地区の現状を知り、トラブルへの対処方法などをいっしょに考えることで、より良い建築協定の運用を目ざします。

ここ数年、地域での民泊問題、観光客の増加などが問題として挙がることが多くなりました。
そこで今回の勉強会では、
「協定運営とコミュニティ」
「民泊とコミュニティ」

の2つのグループに分かれ、皆で地域の問題の解決方法を考えました。

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会場内で2つのグループに分かれたら、まずは近くの人とお互いに自己紹介。

場が少し和んだところで、それぞれのグループの話題提供者から、民泊や地域コミュニティをテーマにした40分ほどのお話がありました。

「協定運営とコミュニティ」のグループで話者を務められたのは、大西 功さん。
インタビュアーは、京都景観フォーラムの篁  正康です。

また、「民泊とコミュニティ」のグループで話者を務められたのは、大西 鉄也さん。
インタビュアーは、京都景観フォーラムの小林 明音です。

なお今回の勉強会では、前回の景観市民会議でも取り入れられた「グラフィック・ファシリテーション」の手法を活用しました。

▼京都の夜景を考えよう! ~京都市景観市民会議 開催レポート~
https://kyotokeikan.org/2019/12/21/1994/

話の内容や皆さんの発言を、イラストとともに記録することで、共有しやすくなること。それがグラフィック・ファシリテーションの大きなメリットです。

2つのグループそれぞれで、自らの地域で起きている問題を出し合い、アドバイスし合いながら、解決方法を考えました。

2時間の意見交換の時間は、あっという間。
最後には、それぞれのグループで出た意見を、グラフィック・ファシリテーションの用紙を見ながら振り返りました。

まとめの中では、

・建築協定の制度を継続していくためには、コミュニティの力も同時に育てていくことが必要不可欠。

・委員になった方への負担が少ない臨機応変な仕組みづくりがいるのではないか。
 それが、加入率、合意率アップにもつながる。住み方や暮らし方の変化に応じて、ルールの方を変えていくことも必要なのではないか。

といった内容が挙がりました。

民泊や観光問題、少子高齢化など、きっとこれからも、今まで予想もしなかった問題が出てくることでしょう。

そんなとき、このように勉強会や意見交換を通して他の地域のケースを知り、柔軟に対処していくことが、まちを守っていく制度の継続につながるのではないかと感じました。

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なお、今回のグラフィック・ファシリテーションで描きあがったイラストは、
京都市建築協定連絡協議会のウェブサイトでご覧いただけます。

▼京都市建築協定連絡協議会 
https://kyotokeikan.org/kenchikukyoutei_HP/

▼勉強会のグラフィック・ファシリテーションの用紙はこちらからご覧いただけます
https://kyotokeikan.org/kenchikukyoutei_HP/pdf/20200119.pdf

 

文・写真: 土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)