講座
公開日:2026.01.13
【基礎講座2025】第4回 まちとまちなみ
2025年度京都景観エリアマネジメント基礎講座 第4回「まちとまちなみ」が10月18日に行われました。
前半のワークショップ「まちの景観特性を考えよう」は、第3回(9月27日)のフィールドワークと同じ4つのグループに分かれ、感想や着目点を出し合いながら、その特性をまとめ、全体で共有するワークショップでした。
浄楽学区、松ヶ崎学区、教業学区、深草学区の景観特性をキーフレーズで表現しました。地形の状態から、または妙法や自然との関わりから、自然と歴史の重なりと背景、新と旧のこだわりにスポットをあてながらと各グループとも景観特性をしっかりと掴んだようです。
年代や職業の違う人達とのコミュニケーションは、異なる視点の発見がありました。


1つ目の講義「社会の動きや制度と京都のまち・すまい-京都の町家や路地をどう活かすのか 」では、京都美術工芸大学教授の森重幸子氏より、京都の町家と路地(細街路)をめぐる状況について、行政、専門家、市民などによる調査や、京都市の計画や条例などが紹介されました。町家や路地の保全・継承の取り組みがなされてはきましたが、残したい思いと残すことによる経済的負担の問題もあり、歯止めのきかないまちの形の変化が起こっているのが現状のようです。町家や路地をめぐる景観まちづくりは、主体、対象、規模、視点、手法など様々の面で多層構造になっていて、町の視点と街区の視点が大切だとのご指摘が印象に残りました。

2つめの講義「歴史都市における地域計画と建築計画 -歴史都市で何をいかに継承するか 」では、魚谷繁礼建築研究所代表・京都工芸繊維大学教授の魚谷繁礼氏より、京都の都市構造の歴史的変容が示され、実例を通して地域にふさわしい景観とは何か、誰のために何をいかに継承するのかなどのお話がありました。町家っぽいデザインを取り入れたマンションを新築するのと、本物の町家を活用して残すのとの違いなど、大変分かりやすかったです。歴史都市における地域計画や建築計画は、保存か開発かの二者択一ではなく、歴史的に積層されたものの上に新たに加えていくことであり、景観は未来の人たちのためにより豊かなものにしていく必要があるというお話が新鮮でした。

文:山本恭子(京都景観エリアマネージャー)
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