活動紹介
地域サポート活動 Support

地域サポート活動とは

京都景観フォーラムは、京都の景観として重要だと考える構成物や特定の地域についてプロジェクトを組み、
地域の方々が行う事業・活動をサポートしています。

景観をきっかけとして、人々の暮らしやまちづくりに対する関心を高め、未来へ向けて「京都らしい」「地域らしい」景観まちづくりに取り組んでいただくための支援活動を行っています。

鴨川景観プロジェクト

京都市の中心部を流れる鴨川の景観を通して、自然と暮らしが調和した景観特性を学ぶフィールドワークを実施し、関係者のネットワーク構築を行う。また、七条大橋の歴史的、文化的、景観的価値を広めるための活動を行う。

七条大橋

鴨川に架かる道路橋で最も古く、2018年4月に105歳になる七条大橋。その歴史的、文化的、景観的価値を広めるための活動に協力しています。

七條大橋をキレイにする会

毎月7日、朝9時から七条大橋の清掃活動を行っています。その活動に加え、2017年にはフォトコンテスト・ライトアップを実施。フォトコンテストには77名から153点の応募があり、写真展を開催するとともに界隈のホテルや飲食店などを始め10社から協賛いただき、優秀な作品を選考して賞状と協賛品をお贈りしました。ライトアップは初めての試みであり、こうべ照明倶楽部の技術協力を頂きながら関係する各行政窓口や地域の自治組織の方などの協力を仰ぎました。

橋を管理する京都市では、国の登録有形文化財への手続きを進めています。今後、清掃活動に参加される教育機関や地域の方とも一層の連携を

崇仁プロジェクト(旧七条通界わいプロジェクト)

崇仁エリアマネジメント・京都市立芸術大学と連携して、大学移転を契機としたまちづくり、地域と大学の未来像を探る。崇仁高瀬川保勝会の事務局運営に協力し、毎月1回(第1土曜日)の定例会・高瀬川清掃を行い、高瀬川を軸としたエコロジカルネットワーク形成を研究し、芸大移転などの都市再生をきっかけとした水と緑の景観づくりを進める。

崇仁高瀬川保勝会の支援

崇仁エリアマネジメント・京都市立芸術大学と連携して、大学移転を契機としたまちづくりを実施。地域と大学の未来像を探ります。2017年4月に立ち上がった崇仁高瀬川保勝会の運営に協力するとともに、毎月定例で高瀬川の清掃活動を実施。高瀬川を軸としたエコロジカルネットワーク形成を目指します。

崇仁テラス・アクアCafé

保勝会と井上明彦氏(京都市立芸術大学)が高瀬川に「崇仁テラス」を設置。2017年10月22日には、生態学者の森本幸裕氏と美術家のやなぎみわ氏を招いて生きものとアートのまちづくりを語り合う「アクアCafé」を開催しました(当日は台風のため室内に移動)。崇仁テラスは学生が制作。地域の人と交流する場となり、約1か月で撤去しました。桜の時期に再設置の予定です。

高瀬川音楽祭・シンポジウム

2017年10月28日、高瀬川音楽祭とシンポジウム「我ら、山水河原者の末裔なり ~芸大移転に寄せて~」を開催。京都景観フォーラムの中村が「自然という異界と交わる」という演目で講演しました。

2018年1月27日にはシンポジウム「芸大移転と高瀬川」を開催。芸大設計チームの模型を囲んで、地域の皆さんが意見交換しました。

嵐山プロジェクト

嵐山まちづくり協議会の地域景観づくり協議会制度の認定及び地域景観づくり計画書の策定に向けた活動を支援する。

嵐山プロジェクト

嵐山は商業系の団体が林立し、地域の運営において住民の意見が反映されにくく、地域全体の合意形成が難しい地域です。

京都景観フォーラムでは、まちづくりに地域住民の声を反映させるべく嵐山のまちづくり協議会の地域景観づくり協議会制度の認定、地域景観づくり計画書の策定に向けた活動を支援しています。

嵐山まちづくり協議会の設立

京都景観フォーラムでは長年、嵐山のまちづくりの支援をしていましたが平成30年4月にいよいよ嵐山まちづくり協議会を設立することになりました。

嵐山では商業系の団体が林立し、地域の運営において 住民の意見があまり反映されなかったり、地域全体の合意形成が難しく物事が進みにくかったりしていました。今回の協議会の設立によって、地域の自治会・町内会と嵐山保勝会など商業団体が一緒になり、行政とも連携し、嵐山の景観づくりを一緒に考えていこうという枠組みが出来る事となりました。

嵐山の今後のまちづくりについて

協議会設立後は京都市の地域景観づくり協議会制度の認定を受け、嵐山地域の景観づくり計画の策定に取り組む予定です。折しも渡月橋北西では美術館とホテルが建設中であり、今後も大きな動きが予想されています。嵐山の自然、歴史的建造物と調和する景観を地域の人たちと共有しながら、どう具体的にイメージし、表現していくかが課題です。

深草プロジェクト

鴨川運河会議の自立的運営をサポートする。高松橋広場を拠点にカフェやウォーキングツアーの実施、シンポジウムの開催等に加え、舟の運航を目指した鴨川運河環境を活用する取り組みを模索する。

高松橋ひろばの整備活動

京都景観フォーラムが創成期よりサポートを行っている鴨川運河会議ではまち歩きツアーやシンポジウム、交流会などを実施しています。過去には旧高松橋遺構の保存や、明治期に焼成され運河沿いに敷設されていた「岸和田レンガ」の保存等も行ってきました。

平成29年度には、阪神高速の建設などより生まれた市の空地の整備事業を受託。地域住民のほか小学校、高校、周辺企業、鴨川運河会議関係者等がワークショップを実施。それをもとにセルフビルドでの地盤改良・植栽、岸和田レンガのステージづくり等の事業に取り組みました。

平成30年3月にはキックオフイベントとして、レンガステージでの音楽演奏、マルシェ、拓本取り体験などが実施されました。

三条通プロジェクト

三条通界わい景観整備地区を対象としている「京の三条まちづくり協議会」の景観まちづくりに関して、地域景観づくり協議会として行う意見交換会などの運用や、無電柱化実現のための活動などのサポート、三条通にふさわしい道づくりや屋外広告物の提案などを行う。また、京都文化博物館を核として、京都市内存在する近代建築のネットワーク化に向けての活動を行う。とくに今年度は、市民の支援を得るためのツアーやラリー、シンポジウムを行う予定である。(中京区役所、文化庁および近畿建設協会の助成あり)

地域サポート 三条通

京都市が指定した「三条通界わい景観整備地区」の区域(新町から寺町まで)で活動する京の三条まちづくり協議会の支援を行っています。この協議会は、平成7年に建築士会の働きかけで結成され、平成27年に20周年を迎えています。江戸時代からのメインストリートとして、町家や近代建築、老舗や斬新なお店、古くからの居宅やマンションなど、多様な要素が共存する魅力ある通りとなるよう、サポートしています。

地域景観づくり協議会

20周年を機会に、協議会の目指すまちについて話し合いました。約2年半かけて14回のワークショップを開き、「品格ある三条通を守り育てる〜6つの心得」としてまとめました。それを元に地域景観づくり計画書を作成し、京都市の地域景観づくり協議会の認定を受けて、活動をしています。

近代建築のネットワーク化

三条通には旧日本銀行京都支店(現京都文化博物館別館)などの近代建築が数多く残っています。しかし老朽化が進み、町家のような維持支援制度も少なく、保全、活用が困難になってきています。そこで、情報の共有や支援ができる近代建築のネットワーク化に取り組んでいます。

祇園新橋プロジェクト

祇園新橋景観づくり協議会の、京都市地域景観づくり協議会認定に関する取り組みの支援と景観づくり計画書作成について、助言や支援を行っています。また、祇園新橋における撮影マナーの向上に向けた取り組みもサポートしています。

撮影マナーの向上に向けて

祇園新橋では、前撮りなど年間5,000組以上のロケーション撮影があると言われています。一部には車道で長時間撮影する、桜の枝を折る、私有地に入って撮影するなど、マナーの悪い事業者が見られるようになりました。そこで対策として、当面平成30年の秋までの半年間ほどの暫定の仕組みを動かし始めました。協議会と撮影事業者がマナーに関する覚書を交わし、撮影事業者は協議会発行の腕章をつけて撮影を行い、協議会とともにマナー向上をアピールしていこうというものです。国内60社ほどが協力をしてくれています。海外からの撮影クルーにもこれが伝わるよう、これからの試行錯誤が続きます。

京都女子大学と連携

京都女子大学の地域連携研究センターからお声がけいただき、平成29年度から同大学の地域連携講座と連携活動入門講座で景観フォーラムのメンバーが講義を受け持つことになりました。

藤城プロジェクト

前年度に完成した藤城学区まちづくりビジョンの内容を実行するにあたり、まちづくりビジョン推進委員会への助言や支援を行う。

藤城学区まちづくり支援

藤城学区は主にJR藤森駅と伏見桃山城の間に広がり、古い歴史を持つ一方、新しい住宅地が開発され続けている地域でもあります。近年では若い子育て世代が多く流入し、狭くて急な坂道が多い道路、買い物の不便さなどが課題として挙がっていました。これらの解決のため、地域の方々が主体となって「まちづくりビジョン」を策定。京都景観フォーラムがそのサポート活動を行いました。

策定委員会による地域課題の洗い出し

自治連合会の役員を中心としたまちづくりビジョン策定委員会が構成され、2016年度後半から検討を進めました。第一段階として、策定委員会内で学区の課題を洗い出すワークショップを実施。その中で、以下のような課題が挙がりました。

①バス路線の整備、道路拡幅などの『交通』
②買物環境、坂道などの『生活利便性』
③子育て環境整備や相互扶助などの『高齢化・子育て』
④自治会への参画、小学校中心のまちづくりの維持・推進などの『コミュニティ』
⑤文教地区化、安心・安全に関する『住環境・施設』

これらの課題については、学区民が世代を超えて集まる夏祭りなどの場でアンケートを実施。改善が必要な課題へ投票してもらうことで、広く意見を求めました。

まちづくり策定ビジョンの流れ

まちづくりビジョンの骨子

策定委員会は『多世代交流・共生』『安心・安全』『基盤整備』の3つのチームに分かれ、各課題に対する具体的な取組みのプラン作りを進めました。これらを通し、まちづくりビジョンの骨子が以下のように整理されました。

①≪多世代共生≫みんなの笑顔が行き交う心豊かな藤城
②≪利便性≫住み続けたい環境のまち藤城
③≪安全・安心≫安全・安心を絆でつくる藤城
④≪地域運営≫一人一人が貢献できるまち藤城

策定された骨子は学区民のアンケートにより9割以上の賛同を得、まちづくりビジョンの素案にまとめられました。その後、各自治会長による町内の意見の取りまとめ・意見交換会のうえまちづくりビジョンの策定に至りました

まちづくりビジョンの策定と、これからについて

学区民の方々との対話を繰り返すことで完成したまちづくりビジョンは地域の方が課題を自分ごととしてとらえ、学区民の統合の象徴として活用されることが期待されます。

2018年3月には市長表敬を行い、完成したビジョンを提出しました。地域資源を学区民のつながりに求め、小学校との強固な連携のもと進められる藤城学区のまちづくりは今後このまちづくりビジョンをもとに展開されることとなります。

堀川通プロジェクト

堀川通を対象に「堀川みどりのまちづくり会」と連携して、京都の豊かなみどり景観創出を考え提案するプロジェクトを実施する。「みどりの堀川通」のイメージがまとまってきたので、小さな空間からそれを実現することが課題である。堀川通の歴史・自然・生業を伝えるフリーペーパーなどを年1回発行し、みどりのまちづくりを地域にアピールする。また、フリーマーケット、店舗や名所を回遊するイベントを企画し、そこで緑化のモデルを展示する。緑化を支援する体制をつくる。このようなことを話し合ってゆきたい。

堀川通プロジェクト

平安時代に作られた堀川通は幅員50mと京都市で最も広い大通りですが、広幅員に見合った豊かな緑がなく、魅力や親しみが感じられませんでした。そこで「堀川みどりのまちづくり会」と連携して緑豊かな景観創出を提案。堀川通の歴史・自然・生業を伝えるフリーペーパーの発行やフリーマーケット、店舗を回遊するイベントなどの企画を通して緑化モデルの展示、支援を行っています。

堀川みどりフェス

住民・店舗の協力を得て、中京区壺屋町を中心に「堀川みどりマップ」を作成。同時に、沿道店舗でフリーマーケット・園芸市・園芸教室を行う「みどりのマーケット」、堀川通の一画に仮設の緑化モデル空間を短期的に実現した「みどりのモデル空間」を開催しました。

この堀川みどりフェスは新聞等で大きく紹介され、堀川通には緑が少ないという認識が共有されるとともに「何とかしたい」「何とかなりそう」という共感が広がりました。府内各地から集めた植物の力で都市景観に潤いが生まれ、参加者や地域住民も、堀川通の緑の可能性が実感できました。

柊野プロジェクト

まちづくりビジョン目標年度後半の取組を進めるにあたり、そのプロセスや実施内容、組織構成に関する助言や支援を行う。

柊野プロジェクト

柊野学区は市街地北端に位置する自然に恵まれた地域で、宅地化によって今も人口が増え続けており、子育て中の若い世代が多い点が特徴です。大学や研究機関が多く、柊野町内会連合会・柊野社会福祉協議会などと連携したまちづくり活動も活発に行われています。しかし、 コミュニティへの参画率・自然災害への対応・インフラの整備など未だ未解決の課題も多く、まちの将来のあり方の見直しが期待されていました。

「ふるさと柊野」-柊野学区まちづくりビジョン-

平成24 年度、地域からの相談を機に、地域側本部役員・北区役所・京都産業大学・京都市景観まちづくりセンター・京都景観フォーラムが共同で「まちづくりビジョン検討委員会」を立ち上げました。まちづくりビジョンは、柊野の現状の課題と、今後10 年を目標期間とするまちづくり活動の具体的な構想をまとめたものです。検討委員会では、地域メンバーの柊野への強い愛着を感じる、積極的で真剣な、夢のある意見が交わされました。そして「希望と活力にあふれるコミュニティづくり」 というスローガンのもと、6つの取り組みのテーマが設定されました。

今後の展望について

ビジョンでは、6つのテーマごとの課題に取り組む「チーム」と、各チームの連携を図り、全体の推進状況を検討する「まちづくりビジョン推進委員会」の二重の推進体制をとっています。今後、チームに参画する人材を地域住民から幅広く募りたいため、個々に備える能力を発見する機会づくりと、それを発揮できる場づくりが必要となってきます。景観フォーラムも引き続き支援を続け、ビジョンに基づくまちづくりが、柊野らしい豊かな景観として表出してくることを期待しています。