活動紹介
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京都文化の向上に寄与する景観や景観を創造し維持する活動に対して京都景観フォーラムが選定し、その業績を顕彰するもの。

公共サインプロジェクト

木屋町などの都心部で駐輪禁止の仮設的な公共サインの例 変更後の公共サインの例

京都景観フォーラムは市内各地で景観フィールドワークを開催し、景観まちづくりの課題を検討した。

その中で木屋町などの都心部で駐輪禁止の仮設的な公共サインが目立ち、時に破損し、景観を損なっていることに注目。

問題は「駐輪禁止」のみではなく、公共サイン全体のレベルアップが必要だという結論に。

公共サインは景観の重要な要素であり、その改善には景観まちづくりの視点を市民と行政が共有することが欠かせない。そこで京都市自転車政策課と協力し、京都市立芸術大学、京都精華大学、京都市立銅駝美術工芸高等学校のデザイン系の学生のセンスとアイデアを活かした公共サインの提案、実現させた。

西院の駅前の様子。圧倒的に美しくなりました。
市民提案のプロジェクトによって実現したプロセスを市長も評価

そのサインは現在も市内のいたるところに設置されている。

表彰

第1回京都景観フォーラム賞

受賞者:田村 浩氏

受賞年度:2013年

受賞理由:
1964年、四条大橋・高欄デザインの全国公募が行われ、あなたのデザインが採用されました。以来、50年近く四条大橋は鴨川の景観のひとつとして、市民に親しまれ、多くの想い出が刻まれました。

あなたのデザインは、時代におもねることなく、また、鴨川−四条という場所性を的確にとらえたバランスの取れたものです。今日もその価値が減ずることはありません。ここに、私たちの賞賛の意と親愛の情を表明します。(表彰状より)

第2回京都景観フォーラム賞

受賞者:都心部の放置自転車をなくする会

受賞年度:2014年

受賞理由:
地域代表・商店連盟・鉄道事業者の方々が結成された貴会は、京都市と協同して、特に放置が多い都心部で重点的な放置自転車対策に取り組んでおられます。放置自転車は通行の障害であるだけではなく、都市景観を大きく損ないます。貴会の地道な努力によって、その数が大幅に減り、美しく歩いて楽しい都心部がよみがえりつつあります。

また昨年秋には、地元の御所南小、高倉小、洛央小の子どもたちの啓発ポスターを、都心部の放置自転車撤去警告看板(148ヶ所)へ掲示するキャンペーンを企画し実行され、認知度・啓発効果の向上を図られましたが、その際にも、景観への配慮を疎かにすることなく、私たちNPO京都景観フォーラムとの協働によりデザインの質を高める努力をされました。貴会の地域の環境を自ら守ろうという気概と景観文化への深い理解が、安全で美しく楽しい京都の町をつくりあげていることに、敬意と称賛を表明したく、京都景観フォーラム賞を贈呈いたします。(表彰状より)