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【三条】竹の「結界」を作ろう!~京の三条まちづくりカフェ~

京都景観フォーラムは「京の三条まちづくり協議会」の活動支援団体となり、様々なお手伝いをしています。
今回紹介するイベントは、11月10日に開かれた「第49回 京の三条まちづくりカフェ」
講師をつとめたのは、京都景観エリアマネージャー(エリマネ)で、造園のお仕事をされている梅野 星歩さんです。

今回のまちカフェでは、梅野さんの講義を聞いたあと、参加者皆さんで竹を使った「結界」づくりをしました。

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京都のまちなか、特に三条通には、カラフルな三角コーンは似合いません。

日本の伝統的な庭には、通っていい路や入ってはいけない所などの決まりごとがあり、それらをさりげなく示す仕掛けがあります。
そのひとつが「結界」です。

「結界」という言葉はもともと仏教用語で、聖なる場所と、俗なる場所とを分ける境目を意味します。
結界というと“陰陽師”のようなイメージがある方も多いかもしれませんが、空間を「内」と「外」に分けるものとして、身近なところにも存在しています。
たとえば、お店の「のれん」。これは、往来と店との間の仕切りの役割を果たしています。
ほかにも、ふすま、障子、ついたて、縁側なども、結界の一種と考えることができます。


梅野さんの講義では、「結界」とは相違うものの堺にあり、それらを結ぶものだとお話がありました。

日本人は古来から、2つの両極を意識したものの見方をしています。「麒麟」も「鳳凰」も、雄と雌を表している2つの漢字から成り立っています。
陰と陽、それらは極端にある物ではなく、両方を知って享受し合うことだと教えていただきました。

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さて、いよいよ結界づくりのスタートです!
専門家に指導を受けながら、本物の竹を使って、参加者ご自身で結界を制作していきます。

まずは竹の扱い方、切り方などを習い、パーツを組み立てるための紐結びの方法を教えてもらいました。

「とっくり結び」、「男結び」という結び方で、くるくると巻いてシュッと引っ張ると簡単には緩まないそうです。

皆さん、先人の知恵に感心しつつ、なかなか複雑で覚えるのに四苦八苦。
果たして、いつまで覚えていられるでしょうか?!

最後に、でき上がった結界といっしょに記念撮影。

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できあがった結界は、三条通界隈でも早速、何カ所に置いてもらっています。

こちらは、イノダコーヒ三条支店さんの前に置かれたところ。

こちらは、長谷川松寿堂さんの結界です。


ぜひ、お使いの三角コーンと置きかえて、三条通の街並みにふさわしい姿にしていただけたらと思います。


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▼まちカフェをはじめ、さまざまなイベントや活動をしている「京の三条まちづくり協議会」
http://www.sanjyo-kyo.jp/

▼講師をつとめた梅野さんは、こちらでもエリマネとして地域活動をサポートされています!
庭づくりで地域の交流を深めよう! ~コミュニティガーデン ”ohana”~
https://kyotokeikan.org/2019/08/27/1785/


●京都景観フォーラムの地域サポート活動の紹介はこちら
https://kyotokeikan.org/activity/support

京都景観エリアマネージャーへの第一歩はこちら【現在開講中!単回受講もOKです】
●京都景観エリアマネジメント講座
https://kyotokeikan.org/activity/course


文:内藤 郁子(京都景観フォーラム理事長)

【三条・近代建築WEEK 2019】スマホで三条 まちなみの変遷発見ラリー

このところ連続でお伝えしている、三条通の近代建築WEEKですが、展示やシンポジウムの他、実際にまちを歩きながらその魅力を再発見しようという企画も実施しています。

今回は、スマホアプリ「KYOTOメモリーグラフ」を利用したまち巡りラリーのご紹介です。

KYOTOメモリーグラフ」は、立命館大学や人文学オープンデータ共同利用センターなどの共同研究により開発された、京都の昔の写真と今の風景を重ねて楽しむアプリです。

基本的な機能は、カメラのファインダー上に過去の写真を半透明で重ね、現在の風景と構図を合わせてシャッターを押すというものです。スマートフォンの登場によって、カメラのファインダーに別の写真を重ねることが可能になりました。

例えば現在のみずほ銀行(三条烏丸南西角)の元の建物は、はじめ、入り口から右側の半分だけが建てられ、その後、左半分もシンメトリーに建てられたとのことで、その両方の写真と現在の様子を、アプリを通してをそれぞれ見比べることもできます。

 

WEEK期間は、先週の9/2829と、今週末の10/56、京王ビル(三条柳馬場北西角)前に特設テントを設けて案内のほか、28日と5日はワークショップツアーも実施しています。

また、現状アンドロイド対応のみのため、iPhone ユーザーには、上記4 日間に限り、アンドロイド端末の貸出もしています。

実際に体験した皆さんからは、これを使ってしばらく遊べそう、とか、もっと写真を増やして欲しい!といった声をいただきました。

iPhoneでも使えるように、現在、開発まっただ中とのこと。

みなさんも、秋風のきもちいい三条通にお越しいただき、ぜひアプリを体験してみてください!

 

参加にはアプリのインストールが必要です。GooglePlay より「KYOTOメモリーグラフ」を検索、ダウンロードしてください。(無料・通信費は各自負担)

建物所有者、店舗、周辺の方々、通行者のご迷惑とならないようご配慮ください。また、撮影した写真のSNS 等へのアップはご遠慮ください。

 

▼イベント全体の情報がわかるパンフレットはこちら
近代建築WEEK2019 イベントパンフレット(PDFファイル)

 

▼KYOTOメモリーグラフは、京都市電の写真を中心として開発されてきました。昨年の2月に開催された、市電の写真展のレポートはこちら

【三条・近代建築WEEK 2019】シンポジウムレポート《後編》~トークセッション「建築・まち・ひとを繋ぐ」~

前編に続き、三条通で開催中の「近代建築WEEK 2019」(~10月6日(日))シンポジウムのレポート。
後編の今回ではいよいよ、メインイベントのトークセッションの様子をお伝えしていきたいと思います。


前編をご覧いただいていない方は、こちらからどうぞ!
▼【三条・近代建築WEEK 2019】シンポジウムレポート《前編》
~まち歩き・建築ガイドツアーの企画と運営~

https://kyotokeikan.org/2019/10/01/1837/

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トークセッションでは、前半にお話いただいた和田さん(一般社団法人東京建築アクセスポイント 代表理事)、以倉さん(まいまい京都 代表)に加え、京都府京都文化博物館 学芸員の村野 正景さん京の三条まちづくり協議会 事務局長の西村 祐一さんがパネリストとして登壇されました。
コーディネーターをつとめるのは、京都工芸繊維大学 助教の笠原 一人さんです。

今年の近代建築WEEKでは、京の三条まちづくり協議会と京都文化博物館が連携して展示を作る試みが行われました。

京都文化博物館の2階総合展示室(京の至宝と文化)にて開催中の「辰野金吾没後100年 文博界隈の近代建築と地域事業」展。このなかの三条通の建築物や界隈のまちづくりを紹介する展示は、京の三条まちづくり協議会の協力があり実現したのです。

(※特別に撮影許可をいただいています)

(京の三条まちづくり協議会 事務局長 西村さん)

(京都文化博物館 学芸員 村野さん)

村野さんによると、海外では、まちに訪れた観光客が最初に行く場所は、その地の博物館であることが多いそうです。
博物館がまちの文化と歴史を発信する拠点として機能し、そのまちの背景を一度に知ることができる場所になっているのだとか。

今回、「博物館とまちづくり団体のコラボレーション」という試みに取り組んだ、村野さんと西村さん。
「博物館がまちの情報収集の拠点となり、展示からまちにつなげていく仕組み作りをしていきたい。」と、村野さんは言います。
今回のコラボレーション展示はまさに、その第一歩と言えるかもしれませんね。


(まいまい京都 代表 以倉さん/一般社団法人東京建築アクセスポイント 代表理事 和田さん)

和田さん、以倉さんのようなガイドツアーを企画されている側からは、「ツアーでまちを訪れることは、そのまちの方々にとって迷惑にならないだろうか?」という質問が。

ガイドなどで建築物やまちの価値を再発見し、地域の方々も知らなかった知識を人々に伝えることができるのは、とても大きな魅力でしょう。
しかし一方で、「まちが消費されてしまう」という恐れがあることも知っておかなくてはならない、という意見も挙がりました。訪れる人が多くなることで観光問題が起きたり、まちの本意ではない情報やイメージが伝わってしまうこともあるかもしれません。

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今回の博物館での展示では、京の三条まちづくり協議会が建物の所有者の方との交渉の窓口になり、博物館と地域の方々をつないでくださったそうです。

「先の未来、景観まちづくりに取り組む団体が、いろいろな施設や団体をつなぐ地域の“つなぎめ”となるかもしれない。」そんな可能性も語られていました。

2時間があっという間に感じるくらい、内容が詰まった意見交換のひととき。

博物館のような公的な施設、まち歩きを楽しみに訪れるゲストの方々、そして地域のまちづくりをしている方々。それぞれ違った目線からのお話を聞け、勉強になりました。

今回の博物館・まちづくり協議会が連携した取り組みもとても面白いものでしたし、今後もぜひ新しい”つながり”のかたちを見せていただけたらと感じています。

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■京都文化博物館の展示は10月27日(日)まで開催中です!
三条通の近代建築について、また、三条のまちづくり活動についての展示もぜひご覧ください。
辰野金吾没後100年 文博界隈の近代建築と地域事業(京都文化博物館内サイト)
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_shibun_post/bunpakukaiwai2019/

↓来場者参加型の企画、三条通の建物の人気投票もあります!一番人気は果たしてどの建物でしょうか?

(※特別に撮影許可をいただいています)

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■京の三条まちづくり協議会では、毎回テーマに沿ったお話が聞ける定期開催の「まちカフェ」をはじめ、さまざまな活動・イベントを行われています。
京の三条まちづくり協議会 webサイト
http://www.sanjyo-kyo.jp/

▼京都景観フォーラムの地域サポート活動の紹介はこちら
https://kyotokeikan.org/activity/support


文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)

《9/29(日)開催!》シンポジウム「建築・まち・ひとを繋ぐ」で近代洋風建築の魅力に触れてみませんか?

夏が過ぎ、涼やかな秋の風が吹くようになりましたね。

秋といえば、「芸術の秋」。今年の秋は、京都・三条通の近代洋風建築についてじっくり知ってみるのはいかがでしょうか?

レンガ造りのレトロな建物が並ぶ、三条通。ここ三条通には、明治から昭和初期に建てられた「近代洋風建築」が集積しています。

そして来週9月28日(土)から10月6日(日)かけて、これらの魅力的な近代建築をじっくり楽しめる「近代建築WEEK 2019」が開催されます!

この近代建築WEEK 2019では、三条通近辺を舞台に、まち歩きツアーや展示などさまざまなイベントが行われます。

本日紹介するのは、9月29日(日)14:00から、京都文化博物館別館で開催されるシンポジウム「建築・まち・ひとを繋ぐ」。
建築ツアーやまちあるきをテーマに、今後の三条通の近代建築の可能性を考えます。

登壇するパネリストは、東京を拠点とし、外国人の方などに近現代建築のツアーを実施しておられる「東京建築アクセスポイント」代表・和田 菜穂子さんと、ブラタモリでもおなじみ、京都と東京で年間に800本ものまちあるきツアーを開催しておられる「まいまい京都(東京)」代表・以倉 敬之さん。
おふたりのトークを交え、建築ツアーの魅力について探ります。

また、後半では、京都工芸繊維大学・笠原 一人さんによるコーディネートのもと、京都文化博物館の村野 正景さん、京の三条まちづくり協議会 事務局長の西村 祐一さんも加わり、まちづくりなどについての座談会を開催いたします。

(昨年の開催の様子)

なお、会場の京都文化博物館では、展覧会「辰野金吾没後100年 文博界隈の近代建築と地域事業」も開催しています。
シンポジウムと併せてご覧いただければ、近代洋風建築の世界に浸れること間違いなし。
1年に1度の貴重なイベントに、ぜひ参加してみてくださいね!

★シンポジウムの参加は事前申し込み制となっておりますので、下記のフォームからお申し込みください。

~~シンポジウムお申込はこちら~~

下記の申込みフォームから、参加者1名毎にお申込み下さい。
▼参加お申込みフォーム
https://www.bunpaku.or.jp/class/other/

受付は先着順となります。
参加確認のEメールをお送りしますので、当日ご持参ください。

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このほかにも、近代建築WEEK 2019では期間中、さまざまなイベントが開催されています。
▼こちらのパンフレットからチェックしてみてくださいね!
近代建築WEEK2019 イベントパンフレット(PDFファイル)

 

 

庭づくりで地域の交流を深めよう! ~コミュニティガーデン ”ohana”~

暑かったお盆の時期が過ぎ、ここ数日は少し涼しい日が続いていますね。
もうすぐ9月、秋の気配もそろそろでしょうか?

今回は、綺麗な“お花”を育てることで、地域の活性化に取り組んでいる方々を紹介したいと思います。

~~

向かったのは、近鉄十条駅から10分ほどの「上鳥羽北部いきいき市民活動センター」。
こちらでは、庭づくりを通して交流を深める「コミュニティガーデン ”ohana(オハナ)”」という活動が行われています。


センターに隣接する、三角形のお庭。
とても広いわけではありませんが、奥にはお地蔵さんがあり、ちょっとひと息つくのにちょうどいい可愛らしいお庭です。

このお庭をみんなで手入れし、より居心地の良い場所にしようと、地域の有志の方々が集まって庭づくりを進めてきました。

 (写真:上鳥羽北部いきいき市民活動センターfacebookより)

ちなみに“ohana(オハナ)”とは、ハワイ語の「家族」。「お互いに支え合い、世代を超えて続く集合体」を表す言葉なんですよ。

(写真:上鳥羽北部いきいき市民活動センターfacebookより)

 

「コミュニティガーデン”ohana”」のデザイン・監修を手がけているのは、ランドスケープデザインの専門家である神戸国際大学教授の白砂 伸夫 先生 

ハウステンボス ローズガーデンや六甲アイランドCITYローズガーデンなど、様々な場所でデザインを手がけており、日本造園学会賞、世界バラ会連合LITERARY AWARDなどを受賞されている、ローズガーデンづくりの第一人者です。

こちら、白砂先生が描かれた”ohana”のデザイン画。とても素敵です。

(イラスト:白砂 伸夫先生、コミュニティガーデン”ohana”資料より)

 

先週24日(土)に行われた”ohana”のイベントでは、その白砂先生にご参加いただき、「ローズガーデンを楽しむ」というテーマでお話いただきました。

集まったのは、庭づくりやお花の育て方に関心がある地域の皆さん。

写真を見ながら、白砂先生がこれまでに手がけたローズガーデンの作品紹介や、庭のデザインをするときのポイントなどを聞いていきます。

ヨーロッパのイメージが強い、バラの花。
しかし、白砂先生のお話によると、”バラのルーツの半分は東洋にある”そうなんです。

現存するバラの品種は、まさに西洋と東洋の出会いによってできたもの。
系譜をたどっていった先には、日本のノイバラやハマナスなどの品種も登場するそうですよ。

“音楽としてのローズガーデン”・・・
「バラだけを植えていたら、ただの“バラ畑”にしかならない。」と、白砂先生は言います。
大切なのは、他の花々といかに組み合わせ、四季を通して美しい庭を作るか
それはまるで、それぞれの花が和音となって、”音楽を奏でる”ような感覚なのだそう。

花の色合いと、花が咲く季節。
それぞれの場所に合った品種を見極め、組み合わせることが大切だと教えていただきました。

お話のあとには、参加者の方々からの質問コーナーも。
白砂先生は、私は育て方の専門家ではないですが…とおっしゃりながらも、「バラはどうやって接ぎ木したらいいか?」などといった質問に的確に答えられていました。

たとえ枯れてしまった品種があったとしても、また違う品種を植えてみて、その地の土に合ったバラを探せばいいと、白砂先生からのアドバイス。

白砂先生が手がけた美しい庭の数々を見た皆さんは、「”ohana”もこんなステキな場所にしたい!」と、元気をもらったよう。これからも試行錯誤を繰り返しながら、庭づくりを進めていきたい、と話していました。

~~

このohana会の活動には、京都景観フォーラムの京都景観エリアマネージャー、梅野 星歩さんもアドバイザーとして参加しています。

(昨年度の総会でエリマネの活動紹介をしている梅野さん:中央)


梅野さんは、長岡京市の「庭造り 梅鉢園(うめばちえん)」という造園会社の代表を務めている、庭づくりのプロフェッショナル。
景観エリアマネージャーとしてのスキルと、ご自身の得意分野である庭づくりの技術を活かして、活動のお手伝いをしていきます!

~~

来年の春、”ohana”にはどんな花が咲いているでしょうか…?

(写真:上鳥羽北部いきいき市民活動センターfacebookより)

 

コミュニティガーデン”ohana”の最新情報・イベント情報は、こちらからチェック!
▼上鳥羽北部 facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100024761447839


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文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)

 

【七条大橋】夏の夜にアーチ橋が浮かび上がる!七条大橋ライトアップ2019

今年3月、国の登録有形文化財に登録された七条大橋

▼【七条大橋】文化財登録おめでとう!~記念式典レポート&インタビュー~
https://kyotokeikan.org/2019/06/18/1701/

そんな七条大橋の夏の風物詩、「七条大橋ライトアップ」の点灯式に参加してきました!

~~

今年の七条大橋ライトアップは、8月4日、5日、6日の3日間。
初日の4日(日)に行われた点灯式は、前回の記念式典と同じく、七条大橋のたもとの川岸で行われました。

今年の点灯式では、文化財登録を祝い特別に「7色の照明」でライトアップされるとのこと。
楽しみです!

このライトアップは、“七条大橋を大切にし、綺麗にしてあげたい”という想いで毎月橋のおそうじを続けている、「七條大橋をキレイにする会」の皆さんが主催されています。

当日はとても暑い日でしたが、夕方になると爽やかな風がそよぎだしてきました。
夕暮れの川辺、会場に集まった皆さんと始まりを待ちます。

点灯式のスタートを飾るのは、藤村 正則さんらによる雅楽演奏。

ちょうど日が落ちる寸前の淡い空に、笛の音が幻想的に響きます。
七条大橋の、100年以上の歴史に想いをはせて…

主賓者のあいさつは「七條大橋をキレイにする会」で共同代表をつとめる、七条大橋近くの酒屋「集酉楽サカタニ」の酒谷 宗男さん、そして京都景観フォーラムのメンバー、小林 明音から。

酒谷さんは先日の文化財登録の記事のインタビューでもコメントいただいていたように、七条大橋のことを本当に大切にされています。

毎月のおそうじでキレイにしている七条大橋が、今日は一段と輝きますね。

 

来賓方のご挨拶、京都市立芸術大学「チーム音花」さんによる「常磐津演奏」と続きます。

そして日没。

点灯式のトリを飾るのは、七條大橋をキレイにする会のテーマソング「七條大橋の上には」を歌う音楽デュオ、「フラリー・パッド」さんの演奏です。

一度聴いたらメロディーが耳から離れない、「七條大橋の上には」。
皆さんの気持ちがひとつになったところで、点灯のカウントダウンが始まりました!

1、

2、

3、

4、

5、

6、

7!

七条大橋にちなみ、7のカウントでライトが点灯!

美しいアーチが夜空に浮かび上がりました。

見ていると、ライトアップの色がつぎつぎに変わっていきます。

赤、緑、紫などの「7色のライトアップ」。

鮮やかな色が橋の優美なアーチのデザインを引き立たせ、とても美しい光景でした。

 

川辺に用意された、お茶席やベンチでくつろぐ地域の皆さん。

こんなロマンチックな光景も…

皆さん、七条大橋とともに、思い思いの夏のひとときを過ごされたようですね。


ライトアップは本日6日(火)まで。19時半~21時の間で開催されています。ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

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■「七條大橋をキレイにしよう!」facebook
https://www.facebook.com/shitijyoohashi

 

▼【七条大橋】講演会「七条大橋の文化的価値を学ぶ」 ~会場レポート&インタビュー~
https://kyotokeikan.org/2019/02/14/1460

▼【七条大橋】文化財登録おめでとう!~記念式典レポート&インタビュー~
https://kyotokeikan.org/2019/06/18/1701/

 

▼七条大橋を含む、京都景観フォーラムの地域サポート活動の紹介はこちら
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文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)

【エリマネネット】スキルアップ研修会でグラフィック・ファシリテーションを学ぶ

数回にわたって取り上げてきた、「京都景観エリアマネジメント講座(エリマネ講座)」
「基礎講座」と、実習を通して学びを深める「実践講座」の2ステップがあることはすでに皆さんご存知かと思いますが、これらをすべて修了すると「京都景観エリアマネージャー(エリマネ)」としての認定を受けられ、京都景観フォーラムの景観まちづくり活動に取り組むことができます。

2018年度までに登録されている「エリマネ」の数は90名。
このエリマネのスキルアップを応援し、修了生同士の交流を深めるために始まったのが「エリマネネット」活動です。
これまでには、美山や長岡京市に在住しているメンバーが地元を案内して回る見学ツアーや、懇親会などを開催してきました。

今回行われたスキルアップ研修会も、そんなエリマネの活動を応援する企画のひとつ。
講師に鈴木 さよ さん(株式会社たがやす 取締役/凸凹フューチャーセンター 共同代表、同志社大学//京都精華大学 講師)を迎え、約20名のエリマネが「グラフィック・ファシリテーション」を学びました。


~~
そもそも、「グラフィック・ファシリテーション」とは何なのでしょうか?

鈴木先生の解説によると、グラフィック・ファシリテーションは、議論の内容や頭のなかの考えを“見える化”する手法のひとつ。
会議の場などで用いることで、結論が出るまでのプロセスを残すことができたり、イメージを共有しやすくして参加者に安心感を与えられる、といった効果が期待できます。

景観まちづくりの現場では、いろいろな意見を持った人が話し合いをするシーンによく直面します。
立場によって対立してしまった意見を、どのようにまとめていけばいいのか?
そんなときにグラフィック・ファシリテーションの手法を使えたら、参加している方々が充分に議論できるかもしれません。
実際にグラフィック・ファシリテーションは、教育や福祉、市政の会議でも取り入れられているそうです。

エリマネの皆さんも、ほとんどの方がグラフィック・ファシリテーション初体験。
まずは自己紹介から、実際に描いて伝えることを実践してみました!

「絵を描くのはニガテで…」とためらっていた皆さんも、鈴木先生から描き方のコツ、まとめ方のコツを教えてもらい、だんだんとペンが伸びやかに進むように。

それぞれのタッチが出ていて、上手です!

グループで役割分担をして描いてみたり、みんなでひとつの大きな紙に、「景観」についての意見を描きだしてみたり。

まさに「手」を動かして学んだ、実践たっぷりの講義でした!

大人になると、日常で絵を描く機会はあまりないかもしれません。
初めは戸惑っていた参加者の皆さんが、描いていくうちにどんどん楽しそうになっていく姿が印象的でした。
「絵を描く」というのは、本能的に心がほぐれる行為なのかもしれませんね。

今回学んだグラフィック・ファシリテーションの手法が、エリマネの皆さんの活動のヒントになればと思います。

今後のエリマネネットの企画も、ぜひ楽しみにしていてください!

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エリマネの入口、「京都景観エリアマネジメント講座」についてはこちら。
基礎講座は気になる講座だけの単回受講もOKです!

■京都景観エリアマネジメント講座について
https://kyotokeikan.org/activity/course

 

■京都景観エリアマネージャーの活動をチェック!
~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く~

(前編)
https://kyotokeikan.org/2019/01/29/1379
(後編)
https://kyotokeikan.org/2019/02/03/1399


文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)

【七条大橋】文化財登録おめでとう!~記念式典レポート&インタビュー~

「自分のできることで、この七条大橋を綺麗にしてあげたい。」

 

そんな想いから始まった七条大橋のおそうじは、2015年の7月7日、七夕の日に始まりました。それ以来、地元の方々が中心となって結成された「七條大橋をキレイにする会」は、毎月7日の朝9時から、欠かさずに橋のおそうじを続けています。

初めはおそうじも、回を重ねるにつれ、だんだんと参加者が増えていき、今では京都府外から毎月参加する方もいるほど。毎回50名から70名ほどの方々が集まるようになりました。

こうして多くの方々が作り上げてきたムーブメントの後押しもあり、なんと、七条大橋が国の登録有形文化財に加わることに!今年の3月29日、正式に登録が完了しました。


今回は文化財登録を祝し、6月12日(水)に京都市主催で行われた記念式典のようすをお伝えします。

~~
当日は雨予報だったにも関わらず、式典の前には青空が!
お天気もお祝いしてくれているかのようです。

式典の会場は、風が吹き抜ける鴨川のほとり。七条大橋の橋のたもとに作られました。

川の対岸から。中央あたりに会場が設置されているのが見えるでしょうか?

こちらが、文化財登録のプレートです!この式典後、七条大橋に取り付けられるそうです。

当日はおそうじを続けてこられた地元の方々のほか、京都市建設局長、京都市会議長など多くの方々が参加。

京都景観フォーラムからは、森本 浩行副理事長と、「七條大橋をキレイにする会」の共同代表でもある小林 明音が出席しました。

門川大作 京都市長からの、お祝いの言葉も。

キレイにする会の活動は、七条大橋の近くで酒屋を営んでいた酒谷 宗男さんの「七条大橋を綺麗にしてあげたい」という想いに、京都景観フォーラムのメンバー、小林 明音が共感したことから始まりました。

嬉しそうな様子のおふたり。

(左から、小林、門川市長、酒谷さん)

今回の文化財登録にあたり、酒谷さんにコメントをいただきました!
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七條大橋をキレイにする会
共同代表 酒谷 宗男さん

感無量です、とにかく…
1人の力では、絶対にできなかったこと。ここに来るまで、本当にたくさんの人たちが力を貸してくれました。
七条大橋は、とてもすばらしい橋です。今から100年も前にこの橋を設計し、作り上げた人たちがいる。
先人たちがこの橋にこめた想いを感じ取り、次の世代へとつないでいきたいと思っています。


来月の7月7日は、橋のおそうじが始まってちょうど4周年の記念の日。
その日は「七条大橋 絆 コンサート」が行われ、8月には七条大橋のライトアップも行われます。
こうしたイベントを通して、七条大橋の良さをさらにたくさんの人に知ってもらい、この橋のことを愛してもらえたらと思っています。

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お話を聞くあいだも、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべていた酒谷さん。
4年間、おそうじを続けてこられた日々を思い返していらっしゃるのではないでしょうか?

また、今回の記念式典を迎えるにあたり、おそうじでも人の手が届かない、橋の側面の高圧洗浄が行われました。七条大橋でそのような洗浄が行われたのは、今回が初めての試みだそうです。
担当してくださった、京都市の職員の方にもお話を聞いてみました。

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京都市建設局土木管理部 東部土木事務所
朝山 勝人さん

6月初旬に行われた今回の洗浄では、高圧の水を使い、橋の側面の汚れを落としていきました。上と下の両方からくまなく洗い流し、すべて終わるまでには1週間の期間を要しました。
「七條大橋をキレイにする会」の活動で、地元の皆さんがおそうじをして下さっている。だから我々も、皆さんの手の届かないところを、綺麗にするお手伝いをさせていただきました。
多くの人から愛されているこの七条大橋の景観を保ち、この先も守っていきたいと感じています。

~~~

先ほどの酒谷さんのお話にもあったように、7月7日は「七條大橋をキレイにする会」の4周年の日。今年は文化財登録を記念し、さまざまなイベントが行われます。
毎月7日9時からのおそうじにも、ぜひ気軽に参加してみてくださいね。

■「七條大橋をキレイにする会 4年のキセキ展」@東山区役所1階展示ルーム
6月19日(水)午後~28日(金)15時まで

■「七条大橋 絆 コンサート」@集酉楽サカタニ
7月7日(日)13時半~17時
七条大橋の登録有形文化財を祝い、「七條大橋をキレイにする会」のテーマソング、「七條大橋の上には」を歌うフラリーパッドさんはじめ、七条大橋にゆかりのある7組のアーティストによるコンサートを行います。
入場無料(会場ではライトアップ実現のためのカンパを受け付けています。)

■「七条大橋ライトアップ2019」@七条大橋
8月4日(日)~6日(火)(予定)
過去2年間実施したライトアップですが、今年は七条大橋の登録有形文化財を祝い、特別なライトアップを予定しています。4日には点灯式も開催する予定です。

■「七條大橋をキレイにしよう!」 facebook
https://www.facebook.com/shitijyoohashi

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関連記事
●【七条大橋】講演会「七条大橋の文化的価値を学ぶ」 ~会場レポート&インタビュー~
https://kyotokeikan.org/2019/02/14/1460

●七条大橋を含む、京都景観フォーラムの地域サポート活動の紹介はこちら
https://kyotokeikan.org/activity/support


文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)

【嵐山】地域景観づくり計画書の策定に向けて ~勉強会&ワークショップレポート~

昨年8月に京都市から認定を受けた「嵐山まちづくり協議会」。京都市内に11ある「京都市地域景観づくり協議会」の中でも、一番新しい団体がこちらです。
本サイトでも、門川市長が参加した設立総会の様子をレポートさせていただきましたね。

▼2018年8月 嵐山まちづくり協議会 認定式のようす
https://kyotokeikan.org/2018/08/28/1003/

▼京都市地域景観づくり協議会とは?くわしく知りたい方はこちら
https://kyotokeikan.org/2019/04/10/1597/


景観まちづくりのスタートラインに立った、嵐山まちづくり協議会。
これから本格的に制度を運用していくわけですが、そのために必要なのが、景観まちづくりの方針を示す「地域景観づくり計画書」です。

―未来の嵐山を、どのようなまちにしていきたいのか?
―そのために必要なこと、守らなくてはならないものとは何か?

地域の意思を伝えるためには、まずは協議会の中で進むべき道を定めなくてはなりません。計画書は協議会の運営にとって、とても大切なものなのです。

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その計画書を作るための第一歩として開かれた、勉強会&ワークショップ。
景観フォーラムは嵐山の地域サポート活動を行っており、今回のワークショップもお手伝いさせていただきました。

まずは勉強会です。
始めにお話くださったのは、臨済宗天龍寺塔頭 金剛院住職の加藤一寧さん。
嵐山の風景を語る上で欠かせない天龍寺が、周囲の景観形成にどのような影響を与えていたのか?
古い資料を読み解きながら、解説してくださいました。

お話の中でびっくりしたのは、江戸時代に行われていた「普請申請」という制度。天龍寺周辺の境内地で建設行為をするときには、絵図(完成予想図)を用意し、着工前に申請しなければならなかったそうです。
それも、奉行所に届け出る前にまず、天龍寺に提出し、その内容を協議しなくてはならなかったとのこと。

これって何だか…今の地域景観づくり協議会制度と似ていると思いませんか?
嵐山で300年近く先取りして、このシステムが使われていたとは!驚きです。
周囲と調和した美しい景観を保とうとする動きは、このころからすでにあったのかもしれません。


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次にお話いただいたのは、京都大学大学院 人間・環境学研究科教授の中嶋 節子先生です。

テーマは、近代における嵐山の景観形成。
源氏物語をはじめとし、さまざまな物語の舞台となってきた嵐山は、人々の憧れの地でもあります。

明治初期には荒廃が進んだ嵐山の景色も、その後、美しいまちを取り戻すため復興が進められてきました。その時のモデルになったのが、平安時代のみやびな雰囲気や、王朝文化だったそうです。

物語に登場する風景がそのままに、目の前に広がっている…
そんな楽しみ方ができるのは、嵐山ならではの魅力ですね。


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おふたりの講義を聞き、それぞれの心の中で描く「嵐山」像が浮かんできたところで…
いよいよ、グループに分かれてのワークショップの始まりです!
7~8名でグループを作り、

●嵐山で大切にしたいもの
●嵐山の気になるところ

の2つのテーマについて、意見を出し合いました。

ワークショップでは思いついたことを何でもふせんに書き出し、みんなで意見交換をしていきます。
各テーブルのファシリテーターには景観フォーラムのメンバーも参加。グループの皆さんから活発な意見を引き出していました。

嵐山で大切にしたいもの」として意見が挙がっていたのは、まちから見える山・川・空などの自然、人と人とのつながり、歴史的な建物や文化など。

一方、「嵐山の気になるところ」では、観光客の増加によるゴミの多さ、道路の混雑、地域の人の移動のしにくさ、などの声が聞かれました。


最後には、各グループからまとめの発表があり、2時間半の勉強会・ワークショップが終了しました。


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地域の「未来の姿」を計画書としてまとめていくためには、そこに関わる多くの人たちの意見を汲み上げ、言葉にしていかなくてはなりません。
計画書づくりのプロセスを通して、地域の方々の想いがひとつになっていくことも、地域景観まちづくり協議会の大切な役割なのではないでしょうか。

協議会としての景観まちづくり活動のスタートラインに立った、嵐山まちづくり協議会。
その活動を、これからも紹介していきたいと思います!

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●嵐山まちづくり協議会の設立まで、8年の道のりはこちらから
嵐山まちづくり協議会設立までの道 ~NPO法人さらんネットでの講演レポート~
https://kyotokeikan.org/2019/01/21/1364/


●嵐山など京都景観フォーラムがサポートしている地域の情報はこちらから
https://kyotokeikan.org/activity/support/


文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)

【鴨川運河会議】「鴨川運河」と「深草」の魅力を伝える ~講演レポート~

朝晩はまだまだ冷え込むものの、日中はポカポカと暖かい日が増えてきましたね。
桜がちらほらと咲き始めている今の時期、
「鴨川運河」に沿って水辺をお散歩…なんていかがでしょうか。

今日のテーマは「鴨川運河」。
先日、地下鉄北山駅近くの京都学・歴彩館にて行われた連続講座、
~「鴨川運河」と「深草」の魅力を探る~ の講演レポートです。

京都景観フォーラムのメンバーが、設立当初から活動に携わっている「鴨川運河会議」。
琵琶湖疏水のなかでも今まであまり注目されていなかった、夷川から伏見までの「鴨川運河」の良さを見つけ、保全・発信していこう!という目的で始まりました。

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鴨川運河会議代表 鵜飼さんのあいさつで始まった講演。

トップバッターは、先日七条大橋の講演会でも演者を務めた、京都景観フォーラムの森本 浩行 副理事長。
まずは、鴨川運河の魅力と、「鴨川運河会議」が行っている活動についての紹介です。


鴨川運河の特徴は、
・直線
・開けた空間
・人道橋
・三角橋
・レンガ
なのだそう。

船を通すため人が作った水路ですから、蛇行せず、真っすぐに流れている。
空が開けた真っすぐな水路に、人が渡るための橋が、ちょこん、ちょこん、と並んでいる…
全長9kmの鴨川運河には、町ごとに、30もの橋がかけられています。水路をまたぎ、町と町とをつなぐ生活の橋。
地域の暮らしとともに作り上げられてきた味わいのある風景が、鴨川運河の最大の魅力なのでしょう。


2人目の講演者は、岸和田市教育委員会 郷土文化室文化財担当長の山岡 邦章さん。
「運河」と「レンガ」?
なんだか言葉遊びのようですが、じつは、運河とレンガは切っても切れない関係にあるのです。鴨川運河の沿道などに使われているレンガは、そのほとんどが大阪・岸和田産。伏見など、もっと近くでレンガを作っているところもあるのに、なぜ?

じつは、重~いレンガの運搬には、水運が適していたからなんです。

遠く、岸和田の地から運ばれてきた鴨川運河のレンガ。
岸和田レンガは品質が良いことで知られ、当時の軍隊の施設や、国の重要な建設物にも使用されていたのだそう。

山岡さんの考古学の視点、ユニークな語り口で語られる講義。質問タイムには、「レンガの赤っぽい色をしているのはなぜ?」「岸和田で上質なレンガが量産されたのは、土の質が良かったからですか?」など、たくさんの質問で盛り上がりました。(ちなみに、岸和田で使われていたのはごくごく普通の土だったそうです・・・)

最後の講演者は、お仕事の傍ら、ご自身で歴史の調査・研究を進めていらっしゃる坂田 満さん。

坂田さんが特に力を入れてきたのが、藤森神社の祭礼についての調査です。さまざまな場所に保管されている資料を見つけ、読み解きながら、お祭の変遷を探ってきたのだそう。

スクリーンに映っているのは、藤森祭で使われるお神輿。駆馬(かけうま)、福神などとともに、お祭りに欠かせない要素です。
絵巻に描かれているお神輿の数、福神の数などを見ていくと、祭がどのような変化をたどり、現在に伝わって来たかがわかります。

当日、会場には藤森神社の宮司さんもご出席され、講演に耳を傾けていました。

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講演終了後、鴨川運河会議の創立時からメンバーとして関わっている、京都景観フォーラムの篁 正康 理事にお話を聞きました。

(山岡さんの講演中、岸和田レンガを持って…のワンショット)
京都景観フォーラム 篁 正康 理事

京都景観フォーラムのメンバーがまち歩きをしていたときに出た、「鴨川運河沿いの景色っていいよね」というひと言。それがきっかけで始まった、鴨川運河会議の活動でした。
人々の交流の場を作るとともに、鴨川運河沿いの景色や橋の魅力を伝えるパンフレットを作成したり、運河沿いの空き地を広場として活用する「高松橋ひろば」を地元の人といっしょに作ったり、そんな活動をしてきました。

まっすぐな運河にかかる三角橋。それが細かい間隔で並んでいるさまが、何とも言えず、いいなあと感じます。橋やレンガの道、川沿いの自然など、訪れるたびに、いろいろな表情を見せてくれます。

鴨川運河にかかる橋は、一番古いもので、もうすぐ100歳を迎えようとしています。これだけ長い年月が経つと、老朽化もしますし、もしかすると橋が取り壊されてしまう可能性もあります。
これらの橋を、どうやって魅力を維持しながら保全し、鴨川運河の景観を守っていくか?
それが、これからの課題だと感じています。

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この春は、遠く水路をたどって運ばれてきたレンガに想いをはせ、橋の魅力を感じながら…?!鴨川運河沿いをゆっくり散歩してみたいものです。


■鴨川運河会議では、誰でも気軽に参加できるイベントや講演会を実施しています。
 ぜひ活動をチェックしてみてくださいね。

鴨川運河会議フェイスブック
https://www.facebook.com/kamogawaungakaigi

 

■京都景観フォーラムの地域サポート活動はこちらから
https://kyotokeikan.org/activity/support

 

★景観エリアマネージャー インタビュー記事でも、鴨川運河の「高松橋ひろば」のことを紹介しています。
京都景観エリアマネジメント講座って? ~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く(1)~

https://kyotokeikan.org/2019/01/29/1379

 

文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)