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公開日:2021.07.19

【基礎講座2021】第1回~景観とは何か?~

新型コロナウイルスの影響で1年間休止していた京都景観エリアマネジメント講座(エリマネ講座)の基礎講座、7月10日にリニューアル開講となりました。
まだまだ予断を許さない状況ではありますが、本講座ではお互いのコミュニケーションを重視し、対面で開講しています。第1回は約30名が参加されましたが、従来の2倍の広さの会場を用意し、換気や消毒等感染対策を施しました。

講座についてのガイダンス、スタッフ・受講者それぞれの自己紹介に続いて、いよいよ堀 繁 先生(東京大学 名誉教授・一般社団法人まちの魅力づくり研究室 理事)の講義です!

第1回の講義のタイトルはずばり、「景観とは何か?」

先生からはいきなり、「景観とは何か?分かる人は手を挙げてください」という質問から始まりました。いきなり本質的な質問ですね。

受講者としてはちょっと戸惑ってしまいそうですが、大丈夫。
堀先生の講義は、こういった対話型で進んでいきますが、個別に当てられて解答を聞かれることはありません。皆さん気軽に手を挙げることができ、自ら参加しながら徐々に景観の本質に入り込んでいくことができるのです。

その後も、「まち並みと、街並み景観の違いは?」「景観は①建物、山、川など、②愛、希望、夢など、のどちらに近いか?」など、興味深い質問が繰り返されます。

「景観は見る主体である人間がいないと成立しない」、では「その人間は一体どういうものを見ているのか、見ようとするのか」という話へと、解説が進められていきました。

 

堀先生の講義では、これまで受講者の皆さんがそれぞれにぼんやり描いていた「景観」というものに対する概念について、実は「良い景観」とは何かということは論理的に解説できるものなんだ、と気づかされます。

 

↓手をかざしている受講生の皆さん。じつはこれも、「景観」を理解するためのテクニックなんです!

今回も午前午後を通して4時間を超える講義となりましたが、毎年この講義は、「目からウロコだった」「4時間では短すぎる」という感想が寄せられます。
堀先生のお話に関心をお持ちの方は、ぜひ来年のエリマネ講座受講をご検討くださいね。

 

文・写真: 篁 正康(京都景観フォーラム理事)

 

来月8月から毎月開催される講義にも、歴史、文化、建築、経済など、景観まちづくりに関わる様々な視点からの知識が満載です。

エリマネ講座(基礎)は1講義ごとの受講も受け付けています【 1講義あたり 4,000円、学生(大学院、大学、専門学校など)は2,000円】ので、興味がある講義にお気軽にご参加ください!


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