講座
公開日:2023.10.27
【実践講座2023】第5回〜グループワーク発表会〜
京都景観エリアマネジメント講座の実践講座は、地域の景観まちづくりの現場の体験やグループワーク、個人レポートの作成などを通じて「自分がどのように景観まちづくりに貢献していけるか?」を考えるプログラムです。
基礎講座・実践講座の両方を修了すると「京都景観エリアマネージャー(エリマネ)」として認定。京都景観フォーラムの景観まちづくり活動に参加することができます。
10月に開催された実戦講座第5回では、プログラムの前半の締めくくりとして、グループワークの成果が発表されました。
グループワークでは、自身の担当フィールドを訪れ、地域の組織の活動現場に参加して活動を体験します。その上で、景観エリアマネージャーの視点から地域の課題解決のビジョンとプロセスの仮説を立て、具体的な提案にまとめます。
最初は嵐山グループの発表です。観光客に嵐山の橋・川・山の景観の良さに気付いてもらい、嵐山の地域全体に賑わいを誘導することを狙った中之島の再整備プランが提案されました。
2組目の鴨川運河グループからは、運河を知ってもらう・体験してもらう・輪を広げるプランが提案されました。運河が親水地域になれない特殊な状況下でも、運河というモノを介したヒトの繋がりが鍵になるとの仮説から、様々な具体的な提案がありました。
最後は三条通グループです。歩行者フレンドリーな三条通を実現するためのマイルストーンとして、円滑なコミュニティ形成のアクションプランが提案されました。
発表後は各グループのメンバーが交流し、各発表についての気付きを共有しました。景観エリアマネージャーとしてどのような役割を果たすことができそうか、また、そのために必要な事柄について議論し、地域との関わり方の理解を深めることができました。
最後に、NPO法人京都景観フォーラムの森川宏剛専務理事より「京都の景観まちづくり 変遷とこれから コロナ禍を越えて変わっていく地域と景観」と題して、実践講座の最後のレクチャーがありました。
地域のネットワークの構造が変化する中で、京都の景観まちづくりのスキームにも転換期が来ているのではないか、との投げかけがありました。変化しながらも、新たなアプローチでのチャレンジが生まれてくることが期待されます。
次回からはいよいよプログラム後半、修了レポートの作成に入ります。
文:巽 容子(京都景観エリアマネージャー)
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