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エリマネ紹介

公開日:2019.01.29

京都景観エリアマネジメント講座って? ~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く(1)~

地域のまちづくり活動とともに、京都景観フォーラムが担う
もうひとつの大きな役割。
それは、ともに景観まちづくりに携わってくれる
様々な分野の専門家を生み出すこと。

建築分野はもちろん、法律やマネジメント、地域とのつながりなど
それぞれの人がもつ専門分野の力を
景観まちづくりに活かし、サポートしてほしいと考えています。

 

京都の景観まちづくりに興味を持つ人へ、より深く、現場で活きる知識を届けたい。
その想いで、京都景観フォーラムが毎年開催しているのが
「京都景観エリアマネジメント講座」(以下エリマネ講座)です。

エリマネ講座は、景観まちづくりの基本的な目線が身につく「基礎講座」と
現場で実践を積み、専門家として活躍できる人材を育てる「実践講座」の2部構成。


実践講座修了後は「京都景観エリアマネージャー」(エリマネ)として
京都景観フォーラムのまちづくり活動に参加することができます。

 

景観・まちづくりの最前線で活躍する講師陣から学べることから
京都府内はもちろん、東京や広島など府外の方からも参加者が集まる本講座。
基礎講座は1回のみの参加もでき、これまでに200名以上の方々が受講しています。


■京都景観エリアマネジメント講座について(カリキュラムや費用等もこちらから)
https://kyotokeikan.org/activity/course

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「どんな講座なんだろう?」「まったくの初心者でも受けられる?」
そんな疑問にお応えするため
今回は、基礎講座から実践講座へと進み
昨年、景観エリアマネージャーとして登録されたばかりの新人エリマネ・高橋さんに
インタビューをしてみました!

建築も、まちづくりも、まったくの初めての状態から受講をスタートした高橋さん。
エリマネ講座を受けていくなかで自身がどう変わっていったのか?
2回にわたり、受講生の生の声をお伝えしていきます。

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●エリマネインタビュー 

京都のまちを知り、新しい世界を開く

京都景観エリアマネジメント講座 実践講座修了生(第7期)
京都景観エリアマネージャー
高橋 裕美さん

●職場で背中を押され、エリマネ基礎講座をスタート

受講当時は、京都大学経営管理大学院の「官民協働まちづくり実践講座」で秘書をしていました。
この講座では、エリアマネジメントを広めるための
シンポジウムや官民連携まちづくり研究会を行っています。
私はここで初めて、エリアマネジメントやまちづくりという概念を知りました。
前知識は何もなく、まったくの初心者のまま飛び込んだフィールドだったんです。

とはいえ、仕事では専門的な知識が必要になる事もあります。
そんな時に、こんな講座があるよ、と友人が紹介してくれたのがエリマネ講座でした。
充実した講義内容に、職場の先生からも
「頑張って勉強してきなさい」という力強い後押しを頂き、
基礎講座の受講がスタートしたんです。

 

●新しいことを知ると、景色の見え方が変わった

まちづくりについて何の知識もないままに始まった講座は、新しいこと、知らなかったことの連続!
毎回目からウロコが落ちるようでした。
なかには奥が深すぎて、すぐには理解できない講義もありました。

緊張しながら参加した、初めての授業のテーマはずばり「景観とは何か」。
家に帰って講義の内容を思い出し、テキストを読み直しながら復習したことを覚えています。
毎回、新しい知識を吸収するのに夢中でした。

(エリマネ講座でのまち歩き)

今から考えてみると、京都に特化して学べるのが
この講座の大きな特徴だったのでしょう。
私は京都生まれの京都育ちですが、これまでぼんやり見ていた景色が
「景観」という観点から眺めると、まったく違う見え方になることを知りました。

(エリマネ講座でのまち歩き)

この京都の街並みは、漠然とできあがったものではありません。
まちの歴史を知り、これまでに進められてきた景観政策の流れを知った今
「京都の景観が、どんなに多くの人の努力と意思に支えられてきたか」を実感として感じることができます。
これは、講座を受ける前には決して出会えなかった目線でしょう。

今まで知らなかった背景を知ることで、まちを見る目が変わった。
まさに、そのひと言に尽きると思います。

 

●実践講座で、自らがプレイヤーに

最初は基礎講座だけ、と考えてスタートしたエリマネ講座ですが、
回を重ねていくごとに、もっと勉強したい、という気持ちが強くなっていきました。
基礎講座が終わるころには、その次のステップである次年度の実践講座の受講を決意。
第7期生としてスタートを切りました。


基礎講座は講義がメインでしたが、
実践講座に進むと、実際に自分たちがまちに入り、
地域の方たちといっしょに取り組みを行う授業が中心となります。

実践講座の受講者は、各地域へ分かれて配属されます。
私が参加したのは、鴨川運河会議プロジェクト
(※京都景観フォーラムがサポートしている深草プロジェクトの活動の一環)でした。

基礎講座を終えたばかりで経験が少なかったこともあり、
まちづくりの新しい提案を思いつくのはいいけれど、実現可能なプランまで到達させることはなかなか難しくて。
ひとつひとつ、どうやったら課題がクリアできるかを考え、
実際にまちづくりに携わる講師の方々のアドバイスをもらいながら進めていきました。

(鴨川運河会議のメンバーと)

基礎講座で学んだ理論を、現実に照らし合わせていくのが実践講座です。
まちづくりの現場には理論通りにいかないこと、
実際に地元の方と話してみないとわからないことがたくさんあるんだな、と感じました。

受講したからこそわかる発見があって。講座終了時には、
自身がすごく成長したような、そんな気持ちになれました。


最後のレポート課題や発表をクリアし、第7期生としての実践講座がついに修了。
「景観エリアマネージャー」の名称をいただくことができました。
まだ、なりたてほやほやのエリマネなんです。

(つづく)

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基礎講座から実践講座へと、新しい道を進んでいった高橋さん。そこには、地域の人たちと関わる喜び、皆で描いた夢が実現する喜びがありました。

実践講座で学んだこと、エリマネとして抱いた想いとは?

「●机上の空論が現実に!地域の夢が叶う嬉しさ」
次回、後編にてお伝えいたします。

 

■京都景観エリアマネジメント講座について
(カリキュラム・費用など詳細を掲載しています)
https://kyotokeikan.org/activity/course

 

文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)