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公開日:2024.06.06

【公開シンポジウム】「新景観政策のこれまでとこれから」を開催

5月18日に京都景観フォーラムの年次総会が開催されました。総会議事終了後、公開シンポジウムとして大阪芸術大学教授・京都大学名誉教授の門内輝行先生をお招きし、先生による基調講演と、先生とエリアマネージャーよる座談会が行われました。

門内先生の基調講演は「新景観政策のこれまでとこれから~社会・地域・コミュニティの変化から考える~」がテーマ。「景観とは」から始まり、建築デザインと景観デザイン、京都の景観特性、さらに京都市美観風致審議会の会長を務められた経験から、これまでの新景観政策、そしてこれからについて示唆に富んだ内容でお話をしていただきました。

その後の座談会では京都景観エリアマネージャー(第10期生)の渡邉朋子氏をファシリテーターとして、門内先生に加え、笠原 啓史氏(京都景観エリアマネージャー/第6期生)写真左から:渡邉朋子氏、門内先生、笠原 啓史氏

福井 悠斗氏(京都景観エリアマネージャー/第13期生)、篁 正康氏(京都景観エリアマネージャー/第1期生)の5名で、これからのまちづくりはどうなっていくのか?景観まちづくりをどう捉えるか?について意見交換が行われました。

写真左から:福井 悠斗氏、篁 正康氏

座談会では各エリマネから、景観まちづくりの現場で起こっていることについて、各自が関わっている事例(彦根、修徳、三条通、高松橋広場、能登など)が紹介されました。

また、昨今の景観まちづくりとそれを支えるコミュニティの変化について、誰が、どのように、変わりつつあるのか、コロナ禍を経てどのように変化しているかについても具体的な事例を取り上げながら議論が交わされました。

最後に門内先生から、そのような変化を踏まえて、これからのエリマネには

・エリマネ活動だけでなく、エリマネ活動のプラットフォームを創り出す活動であること

・活動を通して社会のシステムをデザインすること

・新景観政策のセカンドステージに求められるエリアマネージャーの役割についてさらに議論を深めること

が求められる、とシンポジウムを締めくくっていただきました。

景観フォーラムでは今後も多様なテーマでシンポジウム、研究会などを通じて、景観まちづくりの議論を深めて行きます。

 

文:村井 直也(京都景観フォーラム副理事長)


 

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