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公開日:2019.02.08

「新景観政策の更なる進化」について、地域景観まちづくりネットワークが意見書を提出  

本日2019年2月8日、京都市が進めている「新景観政策の更なる進化」について、
京都市地域景観まちづくりネットワークから、検討委員会へ意見書を提出いたしました。

概要は以下のとおりです。


「新景観政策の更なる進化」についての意見書 概要

1.新景観政策の基本方向を堅持し、
  安易な高さ制限の緩和につながる対策は採用しないことを望みます。

2.景観づくりに主体的に取り組む地域組織が増え、
  その活動が進展するよう、連携と支援を望みます。


<意見書の全内容は、京都市景観まちづくりネットワークのwebサイトからご覧いただけます。>

■京都市地域景観まちづくりネットワーク
http://kyotokeikan.net

 

およそ10年前に導入された新景観政策では、高さ規制の大幅な強化が行われましたが、多くの京都市民はこれを肯定し、景観を守ることで京都の都市価値を高めていこうとする方針を支持しました。
しかし、「新景観政策の更なる進化」の対策イメージの中には田の字の御池通での高さ規制の第2ラインの設定などが含まれており、『京都市が高さ規制の緩和へ』といった報道も成されました。
それにより、京都市民を含む多くの人が、京都市が方向転換をするかのような受けとめ方をしているように感じます。


京都景観フォーラムがお付き合いをしている地域景観づくり協議会等の地域の皆さんは、この事態に対し、強い懸念を持っています。
地域景観づくり協議会では、建築行為等がある場合は、事前に地域と建築主のあいだで意見交換会を開きます。ここで、地域が目指す方向を共有していくわけです。
これまで地域の協議会は、「皆、少しずつ我慢しているのだから、あなたもお願いします。」と建築主に理解を求め、話し合いをおさめてきました。
そんな状況の中、「今の規制が厳しすぎるなら少し緩和しますから、いいものを建ててくださいね。」と行政が手立てをうつのでは、我慢をしてくれた建築主達に示しがつかないことになりかねません。

そのため、地域と京都市で基本姿勢が一致していることを、改めて確認したく、意見書を提出することとなりました。

京都景観フォーラムもこの意見書作成に参加し、ともに提出しています。

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(参考)

■京都市情報館 新景観政策の更なる進化 (2/12(火)までパブリックコメントの募集を行っています)
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000245332.html