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公開日:2019.02.20

2/25日(月)まで 写真展「今昔写真から見える京都の変遷 ~市電の音が聞こえる風景と現在~」

立命館大学アート・リサーチセンターでは、市民の皆さんのご自宅にある市電の写真の寄託・寄贈を受けており、現在5,000枚以上の写真がWebで公開されています。 http://www.dh-jac.net/db1/photodb/search_shiden.php

今回の写真展では、その中から約150点を厳選し、同じ場所から同じアングルで撮影した現在の写真と並べて展示しています。

写真の場所の特定は、当時の建物がそのまま残っていてわかりやすいものもあれば、思い出と古地図を頼りに探すしかないもの、奥に写り込んだ山の稜線やパンタグラフの方向などを参考にするものなど、様々です。

市電写真は、電車の型などから、年代の特定もしやすいらしく、背景に写った町並みの変遷を知る手がかりともなります。

来場されたお客さんには、思い出や気がついたことなどを書いて貼ってもらえるよう、ポストイットをお渡ししています。毎日、少しづつポストイットが溜まって、思い出が増えています。

受付に座っていると、「この近くに住んでたのよ、こっち側に当時はハイカラなカフェがあって、よく行ってたわ」とか、「この路線の電車にはよく乗ってた。この角に停留所がなくて、自分は家が近いから、よくここで飛び降りてた。車掌さんに怒られたわ~」とか、いろいろな話をお聞きします。「懐かしくて、涙が出そうやわ」と言いながら帰っていかれたおじいちゃんもいらっしゃいました。当時を知らない方も、「自分の今住んでいる近所に、電車が走っていたんだ!」という新鮮な驚きがあるようです。

また、京都市が昭和30年代に撮影した、町並みの写真も同時に公開しています。壁に大写しにしているのは、デジタルアーカイブしたものですが、解像度が高く、とてもきれいな状態で町並みを観ることができます。

220日には、地下のワークショップルームで、トークセッションも開催され、大盛況でした。

それぞれの写真の見どころが登壇者から話された他、来場者の皆さんからも、当時の思い出がぽろぽろと出てくる、温かい場になりました。