お知らせ
公開日:2019.05.30
京都景観エリアマネジメント講座、7月開講に向け申込受付中です! ~受講生インタビュー~
7月の開講に向け、続々とお申し込みいただいている
京都景観エリアマネジメント講座。
景観まちづくりの第一線で活躍している講師陣から
景観まちづくりの知識を学び、より深い教養を身につけることができます。
本講座は、基本を学ぶ基礎講座と、より専門的なスキルを身につけられる実践講座の2段構成。
基礎講座は受講生みんなでゼロからスタートしますので、「景観に関する知識がない!」「興味はあるけど気軽に参加して大丈夫?」という方でも心配ありません。
では、実際にどんな方が受講しているのか?気になりますよね。
今回は、基礎講座を受講され、実践講座まで進んだ受講生の声を紹介したいと思います。
景観に”苦手意識”すらあった受講生の畝さんが、実践講座まで進んだ理由とは?
お話を聞いてみました!
第8期 実践講座受講生 畝さん
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25年間、胸に抱え続けた問いがある。
「“景観”って、何だ?」
はじまりは25年前、職場で緑地を作る計画が持ち上がったときだ。景観を良くしよう!と張り切る私に、投げかけられた言葉。「お前が作ろうとしているのは、“景観”じゃない。ただの“風景”だ。」
この言葉に、ガーンときた。
景観って、何だ?
大学の先生に聞いたり、本で調べたりしても、結局わからなかった。その時から、景観という言葉に、苦手意識すら持つようになった。
そんな私が再び衝撃を受けたのは、2年前。景観・まちづくりセンターで「京都景観エリアマネジメント講座」の募集チラシを目にしたときだ。
景観について、教われる講座がある?!
はじめは受ける気はなかったが、どうしても気になって受講を決意。初回の講義は堀先生だった。テーマはズバリ、「景観とは」。しかし、その時は正直、講義の内容がよく理解できなかった。
基礎講座を受講し終え、翌年。実践講座に進むかたわら、再び同じ講義に出席した。最前列に座って、22枚ものメモを取りながら。
演習の中で色々な建物を目にしていくと、ある時、“景観”という言葉の意味が、ストーンと理解できた瞬間があった。「景観とは、見ための話ではない。それらが含む文化や生活様式こそが、景観そのものなのだ」と。
25年間胸に抱き続けた疑問が、解けていく瞬間だった。
この答えは、インターネットや本などで調べても絶対にわからなかっただろう。
先生方の生の講義を聞き、いっしょに学ぶ仲間たちがいたからこそ、自身の身を通して深く学ぶことができたのだと思う。
”京都”で学ぶ景観の知識と、さまざまなスキルを持つ受講生たちとの絆。
唯一無二のこの講座に参加した経験は、私にとってかけがえのないものとなった。
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畝さんは、滋賀の会社にお勤めされながら講座に通っていました。
最終講義でのプレゼンテーションでは、ご自身の経験を活かし、滋賀がもつ景観・文化財の資源を活用する取り組みを発表。
自分のスキルや得意分野を、景観まちづくりにどう応用するか?どのような関わり方ができるか?
そんなことを考えられるのも、さまざまな分野から受講生が集まるこの講座の、おもしろいところなのではないでしょうか。
景観フォーラムの集まりでは、受講生仲間といつも楽しそうにお話されている畝さん。
取材にご協力いただき、ありがとうございました!
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基礎講座の本年度の開講日は7月6日(土)。
景観とは何かという基礎理論から京都のまちの特性と歴史を学ぶとともに、
多様な視点からの知識を身につけることができます。
通年受講がおすすめですが、単回での受講もOKです。
定員がありますので、お申し込みはお早めに!
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■京都景観エリアマネジメント講座 基礎講座 2019年度パンフレット
PDFファイルダウンロード(1.79MB)
■京都景観エリアマネジメント講座について
https://kyotokeikan.org/activity/course
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▼これまでに掲載した景観エリアマネジメント講座の紹介記事です。
講座ではどんなことをしているのか?受講生の声は?
ぜひこちらからチェックしてみてください。
■受講生から景観エリアマネージャーになった方の声はこちら
京都景観エリアマネジメント講座って?
~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く~
(前編)
https://kyotokeikan.org/2019/01/29/1379
(後編)
https://kyotokeikan.org/2019/02/03/1399
■講義の様子、修了式のレポートはこちら
京都景観エリアマネジメント講座 ~最終講義&発表会 レポート~
https://kyotokeikan.org/2019/02/24/1481
文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)