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公開日:2019.02.24

京都景観エリアマネジメント講座 ~最終講義&発表会 レポート~

京都景観フォーラムが開催している「京都景観エリアマネジメント講座」。
本年度開催された講座を締めくくるイベントが、2月16日(土)に行われました。
今回はその最終講義&発表会の様子をお伝えします。

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京都景観エリアマネジメント講座は、景観・まちづくりの基本を身につける「基礎講座」と、演習を通してさらにスキルを磨く「実践講座」の2ステップに分かれています。
普段は別々の日に開かれている基礎講座と実践講座ですが、毎年、最終回は合同で開催。
基礎講座の最終講義と、実践講座の修了レポート発表会が行われ、すべての受講生が一堂に集まります。

前半に行われたのは、基礎講座の最終講義。
京都美術工芸大学教授・京都大学名誉教授 高田 光雄先生にお話いただきました。


京都の景観政策とまちづくり、まちづくりの課題、まちづくりのしくみ、まちづくりのプロセス、と、4つのテーマに沿って進められたお話は、
ひとつひとつのテーマが講義1回ぶんにあたるほどの内容の濃さ。

まさに基礎講座の総まとめとなった、80分間の講義でした。

休憩を挟んで、後半はいよいよ、実践講座の受講生の修了レポート発表です。
今年の実践講座の受講者は8名。
これまでの演習で実際にまちづくりの現場に触れ、アドバイスをもらいながら、知識を経験に代えてきました。
今回はその集大成となる、修了レポートの発表です。

 

各自が設定したレポートのテーマは、京町家の継承、先斗町の景観形成、新大宮商店街の活性化など、その人の専門性や得意分野が活きた、バラエティ豊かなラインナップ。

ひとり10分の制限時間いっぱいいっぱいまで、熱のこもった発表が行われました。

会場には、これまでの実践講座の修了生も参加しており、鋭い質問が飛ぶシーンも見られました。
前半から引き続き参加していた、基礎講座を終えたばかりの受講生からの質問も。
実践講座のイメージをつかむ良い場になったようです。

こうして実践講座8名の受講生の発表は、無事終了。
修了式ではひとりずつ、内藤理事長から修了証が手渡されました。

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この景観エリアマネジメント講座も、開始から今年で10年。
これまでに200名を超す受講者が受講し、景観まちづくりの担い手となる人々の学びの場となってきました。

内藤理事長の閉会のあいさつから、抜粋します。


京都景観フォーラム 理事長
内藤 郁子


「この講座の立ち上げから、10年が経ちました。
最初は何もわからないまま、すべてが手探りの状態でのスタート。
ただ、良い講座にしたい、景観まちづくりの担い手を育てたい、その想いで
プログラムの構成をみんなで一生懸命考え、着実にやってきた10年間でした。

開講から10年が経つ今年、そろそろプログラムを見直そうか、という声も出ていたんです。
ですが、受講した方々や、専門家の方々に「こんなに最高の講師陣を集めた講座は他にない」、そう言っていただいて改めて、この講座はこれで良かったのだと、実感することができました。

景観は生き物、と言われることもあるくらい移り変わっていくものですが
どうでしょう、皆さん。この10年で、京都の景観はだいぶ良くなってきたと思いませんか?
京都市の地域景観まちづくり協議会制度も11地区まで増え、まちづくりの担い手が少しずつですが着実に、地域で育ちつつあるように感じています。
この講座も、そんな担い手を育てる一端となっていたら。
修了生の皆さんが今後、それぞれの地域の景観まちづくりの現場で活躍してくれることを、心から願っています。」

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来年度の景観エリアマネジメント講座は、2019年7月開講です。
まちづくりに興味がある方、京都の景観について学びたい方、
ゼロからのスタートで毎年たくさんの方が参加されます。
ぜひこの講座を通して新しい発見に出会い、同じフィールドで学ぶ仲間と交流を深めてくださいね。

 

■京都景観エリアマネジメント講座について
(カリキュラム・費用など詳細を掲載しています)
https://kyotokeikan.org/activity/course

 

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文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)