エリマネネット
公開日:2019.07.22
【研修会】スキルアップ研修会でグラフィック・ファシリテーションを学ぶ
数回にわたって取り上げてきた、「京都景観エリアマネジメント講座(エリマネ講座)」。
「基礎講座」と、実習を通して学びを深める「実践講座」の2ステップがあることはすでに皆さんご存知かと思いますが、これらをすべて修了すると「京都景観エリアマネージャー(エリマネ)」としての認定を受けられ、京都景観フォーラムの景観まちづくり活動に取り組むことができます。
2018年度までに登録されている「エリマネ」の数は90名。
このエリマネのスキルアップを応援し、修了生同士の交流を深めるために始まったのが「エリマネネット」の活動です。
これまでには、美山や長岡京市に在住しているメンバーが地元を案内して回る見学ツアーや、懇親会などを開催してきました。
今回行われたスキルアップ研修会も、そんなエリマネの活動を応援する企画のひとつ。
講師に鈴木 さよ さん(株式会社たがやす 取締役/凸凹フューチャーセンター 共同代表、同志社大学//京都精華大学 講師)を迎え、約20名のエリマネが「グラフィック・ファシリテーション」を学びました。
~~
そもそも、「グラフィック・ファシリテーション」とは何なのでしょうか?
鈴木先生の解説によると、グラフィック・ファシリテーションは、議論の内容や頭のなかの考えを“見える化”する手法のひとつ。
会議の場などで用いることで、結論が出るまでのプロセスを残すことができたり、イメージを共有しやすくして参加者に安心感を与えられる、といった効果が期待できます。
景観まちづくりの現場では、いろいろな意見を持った人が話し合いをするシーンによく直面します。
立場によって対立してしまった意見を、どのようにまとめていけばいいのか?
そんなときにグラフィック・ファシリテーションの手法を使えたら、参加している方々が充分に議論できるかもしれません。
実際にグラフィック・ファシリテーションは、教育や福祉、市政の会議でも取り入れられているそうです。
エリマネの皆さんも、ほとんどの方がグラフィック・ファシリテーション初体験。
まずは自己紹介から、実際に描いて伝えることを実践してみました!
「絵を描くのはニガテで…」とためらっていた皆さんも、鈴木先生から描き方のコツ、まとめ方のコツを教えてもらい、だんだんとペンが伸びやかに進むように。
それぞれのタッチが出ていて、上手です!
グループで役割分担をして描いてみたり、みんなでひとつの大きな紙に、「景観」についての意見を描きだしてみたり。
まさに「手」を動かして学んだ、実践たっぷりの講義でした!
大人になると、日常で絵を描く機会はあまりないかもしれません。
初めは戸惑っていた参加者の皆さんが、描いていくうちにどんどん楽しそうになっていく姿が印象的でした。
「絵を描く」というのは、本能的に心がほぐれる行為なのかもしれませんね。
今回学んだグラフィック・ファシリテーションの手法が、エリマネの皆さんの活動のヒントになればと思います。
今後のエリマネネットの企画も、ぜひ楽しみにしていてください!
~~
エリマネの入口、「京都景観エリアマネジメント講座」についてはこちら。
基礎講座は気になる講座だけの単回受講もOKです!
■京都景観エリアマネジメント講座について
https://kyotokeikan.org/activity/course
■京都景観エリアマネージャーの活動をチェック!
~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く~
(前編)
https://kyotokeikan.org/2019/01/29/1379
(後編)
https://kyotokeikan.org/2019/02/03/1399
文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)