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公開日:2022.03.13

【基礎講座・実践講座2021】最終回~まちなかにおける景観形成と地域コミュニティ~

2022年2月、2021年度京都景観エリアマネジメント講座 基礎講座と実践講座の第8回、そして修了式が開催されました。​

午前中は実践講座のレポート発表と修了式です。今年度は8名の方が、時間をかけて検討したレポートをプレゼンテーション形式で発表されました。​

現在お住まいの地域をテーマにされた方、「ふるさと」をテーマにされた方、興味を持った場所をテーマにされた方、それぞれの想いを、学んだ手法を使ってレポートにまとめられていました。​

実践講座を受講された方々には、講座でさまざまな学びがあったと思います。​地域活動を行っている場所に出かけ、ミーティングにも参加しました。また、地域で活躍する方々と直接ふれあい、意見交換する場もありました。ご苦労が多いなかでも、喜びや楽しさもあることを感じ取ったのではないでしょうか。

発表会後は、高田 光雄先生(京都美術工芸大学教授)から全体講評をいただきました。

​研究をして発表することは「自分に問うて、自分で答えるようなものである」​と高田先生はおっしゃっていました。「自分が答えられる問いを考えると、わかりやすく良いレポートになる」とアドバイスをいただきました。​

また、「実践講座を修了してもまちづくりの専門家になったわけではなく、活動していくことが大切」との励ましの言葉をいただきました。​先生の優しい表情と言葉は、参加された皆さんの心に残ったのではないでしょうか。​

修了式では、一人ひとりに内藤理事長より終了証が授与されました。​皆さんの晴れがましい表情が印象的でした。​


午後には、基礎講座の最終回として、午前中に実践講座の修了レポートを講評いただいた高田先生から、基礎講座を締めくくる講義が行われました。​テーマは「まちなかにおける景観形成と地域コミュニティ」​。長年先生が携わってこられた事例や考え方、世界的な研究者の紹介などのお話がありました。​

阪神大震災の復興支援など、多くのリサーチから得られた具体的なお話は、基礎講座を締めくくるものとして、受講生の記憶に残ったのではないでしょうか。質疑応答も活発に行われ、受講生の熱意を感じました。​

最後に、京都景観フォーラムの内藤理事長から参加の皆さんへ、「生活文化がまちづくりと景観につながっている。ぜひ知識と経験を積んで協力してほしい」とのメッセージがありました。

今年度はコロナの影響で開催の変更や中止があり、主催者・参加者ともに、苦労が多い年となりました。

皆さまのご協力により、基礎講座、実践講座ともに修了式の開催に至りました。講座の開催にご支援いただいた関係の方々に御礼申し上げます。​

文・写真:畝 博之(京都景観エリアマネージャー)


今回を持ちまして、2021年度の京都景観エリアマネジメント講座はすべて終了となります。

2022年度の京都景観エリアマネジメント講座のご案内は、4月上旬に掲載予定です。ご参加をお待ちしています!


▼2021年度の基礎・実践講座のレポートはこちらからご覧いただけます

https://kyotokeikan.org/category/course/