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活動報告

公開日:2022.03.20

【エリマネネット】勉強会「地域との関わり方~祇園新橋を事例に~」

京都景観フォーラムでは、京都景観エリアマネージャー(エリマネ)が研鑽を積む場として、勉強会を開催しています。2022年2月の勉強会で講師をつとめたのは、エリマネで京都景観フォーラム専務理事の森川 宏剛氏。

これまでの経験、特に祇園新橋での地域景観づくり協議会の立ち上を支援した事例をもとに、まちづくり支援に欠かせない、地域の方たちとの関わり方や信頼関係の築き方、合意形成と専門家のあり方、まちづくり活動が目指すものなどについて、大切なポイントを教えていただきました。

森川氏は、最初は勉強会の講師として招かれ、やがて、協議会の設立や計画書策定を専門家の立場から支援することになりました。京都を代表する花街・祇園新橋地区からの依頼に、最初は尻込みする思いもあったそうですが、「できる限りを注ぎ込んでみよう」と思われたそうです。

合意形成の仕組みづくり、組織のデザインなど、これまでの経験から得たノウハウをもとに、地域のコアメンバーといっしょに取り組みを行いました。地域の行事などに参加してコミュニケーションをとっていくうち、地域の一員として扱ってもらえた、と思う嬉しいこともあったそうです。

地域のまちづくりのビジョンを示す「景観づくり計画書」を作成するにあたり、コアメンバーに「新しく来られた方と共有したい地域の価値は?」と訊ねたところ、「空気感」との答えが返ってきました。これには森川氏も正直戸惑ったそう。(さすが、京都の真髄を感じます。)

計画書の中には、「〜祇園新橋で生きることの矜持〜」という記載が盛り込まれました。ちなみに、この地域でのお商売では、お店同士でいい関係ができると、お客さんの融通もあるのだそうです。その「空気感」もお付き合いのなかで次第に見えてくるのだとか。

今回の勉強会では、祇園新橋地区を実際に歩き、「空気感」を肌で確認することができました。

森川氏の考える「良い専門家」とは、地域にとって「なくてはならない存在」になるのではなく「やがて必要のない存在」となる人。つまり、地域の自立が理想だといいます。専門家の役割は選択肢を示すことと、判断のための情報提供や解釈の手助けであり、意思決定自体には極力影響しないようにふるまう姿勢が大切なのだそう。

最後には、これからのまちづくり、コミュニティのあり方についての展望もお話いただきました。

 

文・写真:村上 圭子(京都景観フォーラム 理事)


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これまでに行われたエリマネネットの勉強会・研修会はこちらから!

https://kyotokeikan.org/category/report/

・オンライン企画への取組み「第1回オンラインゼミ」

・研修会「まちづくりの実際 ~中心市街地の活性化とまちづくり会社~」

・研修会「城下町・彦根で過去と未来を訪ねる」 など