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公開日:2022.03.25

【笹屋町一丁目】地域景観づくり協議会の計画書認定式が行われました

千本今出川と堀川今出川の間のエリアに位置する「笹屋町一丁目景観まちづくり協議会」は、2020年2月14日に「京都市地域景観づくり協議会」として認定を受けました。その後、約2年の年月をかけて「景観まちづくり計画書」が作られ、2022年2月14日に京都市の認定がおりました。

今回は、その計画書の認定式の様子をお伝えします。


協議会のある笹屋町一丁目町は、21戸、63名、6事業所(2022年3月16日現在)で構成される小さな町内会です。

数以上は戦前からの世帯で、西陣の古いまち並みも残っており、笹屋町通を挟んで両側町の風情を残しています。町内には、地縁法人笹屋町一丁目町内会が共同所有している町家(ちょういえ)があり、毎年8月に町家で行われる地蔵盆などをとおして、子どもからお年寄りまで、町内の方々のコミュニティが受け継がれています。

町内会では、町家に隣接する土地の開発計画を発端とし、改めて町家を核とした暮らしを大切にするための「町内会式目」を町家に掲げています。

(町内会式目)

計画書は、この町内会式目をベースに、全7回、のべ33名が参加された住民懇談会での意見をとりまとめて作成されました。
キャッチフレーズは「小さいまちだからこそ輝く顔の見えるおつきあい」
計画書づくりを契機に、歴史、文化、伝統のもとはぐくまれてきた地域のコミュニティを再確認し、未来へ活かしていく決意をされたことがうかがえます。

認定式が行われた3月16日、会場の町家の前には、地蔵盆を思い出すかのような人だかりができていました。認定式には、協議会構成員をはじめとする地域の関係者、京都市都市計画局、上京区役所、京都市景観・まちづくりセンターの方々、町家の活用提案をされた専門学校の関係者などが参加されました。

老若男女問わず幅広い方々が見守るなか、京都市都市計画局の担当局長から協議会会長河合博司氏に、認定証が渡されました。

河合会長からは、「地縁法人として全住民による町家の共同所有(現代総有)の権利を最大限に活かし、これからも先人から受け継いできた顔の見える安心して暮らせるまちを、子どもたち世代に残していきたい」とのあいさつがありました。

出席された地域の方々からは、「今も〇〇ちゃんと名前で呼び合うまち」「景観だけでなく人と人とのおつきあいが息づくまち」「この地域に越してきて安心して子育てができた」「子どももお年寄りも声をかけあえるまち」と、このまちの日常のあたたかい雰囲気が伝わるコメントが寄せられていました。

(文・写真:小林明音 京都景観エリアマネージャー)


▼笹屋町一丁目景観まちづくり計画書

https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000285/285611/sasayachou_plan.pdf

▼地域景観づくり計画書について(京都市)

https://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000281403.html

 

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