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公開日:2022.11.17

【基礎講座2022】第4回~まちとまちなみ~

2022年10月、第4回 京都景観エリアマネジメント講座 基礎講座が開催されました。今回のテーマは「まちとまちなみ」

午前は前回のフィールドワークで見つけた課題を出し合うワークショップ、午後はグループ発表ののち、森重 幸子先生(京都美術工芸大学教授)から「現代社会における京都のまちと住まい」魚谷 繁礼先生(魚谷繁礼建築研究所代表・京都工芸繊維大学特任教授)から「歴史都市における地域計画と建築計画」というタイトルでお話いただきました。

午前中のワークショップは、前回までと同じく4グループに分かれての作業です。各自が「歩いて・見て」感じたことを共有したあと、地域の特性を表す「キーフレーズ」を考え、最後に発表を行いました。

グループワークも3回目で、皆さん和気あいあいとした雰囲気。意見を出し合うことにより、それぞれの視点の違いを理解し合いました。


午後からは、講義の時間です。

ひとつめの講義で、森重先生からは、「京都の町家と路地をめぐる動き」についてお話いただきました。現状、旧市街地で町家が立ち並ぶのは袋路が多く、町家の並ぶ通り抜け路地はあまり残っていないとのこと。防災上の課題を解決しながら、官民ともにあの手この手で保全・継承・再生に向け取り組んでいるそうです。

続く魚谷先生の講義では、「120m街区で出来た京都の都市構造がマンション建設を誘導しがちなのでは?」との仮説から、町家っぽいデザインを取り入れたマンションではなく、本物の町家を活用して残すことが大事である、とお話がありました。建築基準法の適用除外を活用し、改修した事例もご紹介いただきました。

古いから建て替えるのではなく「再生する」という概念が根付き、古くてもいいものを残そうとする事例が特別なことではなくなるよう、広く浸透していけばと思いました。

 

文・写真:西谷 早恵(京都景観エリアマネージャー)


 

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