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公開日:2023.04.21

【研修会】三重県・伊勢で現地研修旅行を開催しました

京都景観フォーラムでは、京都景観エリアマネージャー(エリマネ)が研鑽を積む場として、研修会を開催しています。

2023年3月11日~12日、京都景観エリアマネジメント講座で「景観とはなにか?」の講義を担当いただいている堀 繁先生(東京大学名誉教授・一般社団法人まちの魅力づくり研究室理事)と堀 温子先生(一般社団法人まちの魅力づくり研究室代表理事)をお迎えして、「堀先生と『学び』『歩き』『知る』~伊勢現地研修会」を実施しました。

ようやく新型コロナ感染症が下火となり、エリマネの皆さんが集まって現地で学ぶことが叶いました。今回は1泊2日のスケジュール。1日目は伊勢市駅に集合です。

まず、堀先生と一緒に外宮までの参道を視察。外宮を参拝したあと、ホテルの会議室で「伊勢おはらい町の景観まちづくり – 人に来て貰いお金を落として貰うことに特化した観光景観整備とその特徴 -」という講義を受けました。

次の日に視察する景観計画重点地区の内宮おはらい地区をはじめ、先生が関わられた多くの実例から、「集客地での『景観整備』とは、来訪者を拒む形を排除して、誘う形を丁寧に作る」ということを教わりました。

続く2日目は、内宮参拝の後、おはらい通り、おかげ横丁へ。日曜日だったので歩くのがやっという賑わいぶり。見学はまず裏通りから。「裏側から見るとわかるように、表は張りぼて。古いことや建築の様式を評価しているわけではない」と先生。

「訪れた客は、空間・帯のれん・床几などの丁寧な誘うかたち、地域固有のかたちを評価する。内宮おはらい地区のすごいところはその両方を丁寧に行っているところ」という先生の説明を聞きながら、おはらい通り、おかげ横町の店舗に見られる「丁寧な誘うかたち」を確認していきました。

昼食は「赤福」系列の豆腐料理屋で。先生によると「赤福の店構えは、誘うかたちの丁寧さが格別」だそうです。

最後に、先生から「理想の勉強とは、本人が勉強と思わず遊び・レジャーの感覚で体験した結果、自然と身についていることです。意識して楽しむことがとても大事です」という言葉をいただきました。

まさに楽しみ、学んで、身についた2日間でした。

文・写真:村井 直也(京都景観フォーラム理事)


 

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