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公開日:2019.02.03

京都景観エリアマネジメント講座って? ~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く(2)~

京都景観フォーラムが主催する「京都景観エリアマネジメント講座」。
その基礎講座・実践講座を修了し、ついに「景観エリアマネージャー(エリマネ)」となった
受講生・高橋さんのインタビュー記事、第2弾をお送りします。

■前回の記事はこちら

京都景観エリアマネジメント講座って? ~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く(1)~

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●机上の空論が現実に!地域の夢が叶う嬉しさ

講座が終了し、エリマネになってからも、まちづくり活動への参加はそのまま継続。
鴨川運河会議のイベントや集まりにも参加しています。

鴨川運河会議では、机上の空論だと思われていた取り組みが
その後、地域で現実のものになっていく嬉しさを体感することができました。


そのひとつが、運河沿いに生まれた、「高松橋ひろば」。
「空き地となっている場所をどう活用するか?」が、
実践講座で私たち受講生の課題として与えられたテーマでした。
まちづくりの知識が浅いなりにも、みんなで一生懸命案を考えたんです。

その後、その場所は実際に広場として整備され、
地元のお年寄りや、子供たちが集まる場所に変わっていきました!
フリーマーケットなどのイベントも開催されるようになり、
ずっと昔から住んでいる住民の方が「ここがこんな風になるなんて、感慨深いねえ」と、言ってくださったことが嬉しくて。


(高松橋ひろばでのイベント風景)

これからも鴨川運河の活動に関わりながら、
高松橋ひろばが、地域の”楽しみの場”になっていくような取り組みができたらと考えています。


●いま、景観エリアマネージャーとしてできること

エリマネ講座を受けてからは、仕事で日本国内や、海外の都市のまちづくりに関わるとき
「京都と比べてどんな違いがあるだろう?」「何か学べるポイントはないだろうか?」
という目をもってのぞむようになりました。
京都のまちのことを深く知ったからこそ、他の都市と比較できる目線ができたのではないかと思っています。


仕事以外でも、エリマネの経験を活かしてチャレンジしたいと思っていることがあるんです。
学区内に歴史ある小学校の建物があるのですが、今は小学校としては使っておらず、この先取り壊されてしまう可能性があって。
この建物がなくなり、ホテルなどになってしまうのは寂しい…と、地元で声があがりつつあります。

そこで、地域の人はもちろん、京都の景観を守るうえでも
プラスになるような取り組みができないだろうか?と考えています。

今後は自治会の人たちと相談しながら、どんな人に協力してもらえるか、
どんな制度を使って話し合いをしていくか、を考えていきたい。
まさに「景観エリアマネジメント」のスキルが必要となりますね。
講座で学んだことを活かし、景観フォーラムのメンバーからもアドバイスをもらいながら、
いちエリマネとして、役に立てたらいいなと思っています。

 

●まちづくりを身近に感じてほしい

この講座を受け始めたとき、「あと2、30年、早く受講したかったな~!」と思ってしまいました。
早くから景観のことに興味を持っていたら、もっと色々なことに取り組めたかもしれません。

そういう意味では、学生などの若い世代の方に、ぜひこの講座を率先して受けてほしい、と思います。
若い目線で、30年、50年先を見据えたこれからの京都の景観を作っていってほしい。

初めは知識ゼロからで大丈夫!
私自身、まちづくりのことを全く知らないままで飛び込んだ講座ですから。


家の前に花を植える。それひとつでも、まちづくり。
そう考えると、まちづくりの概念って、すごく範囲が広いと思うんです。
”自分のまちが好き”
そんな気持ちがある方に、ぜひ気軽に参加してみてほしいなと思います。

 

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まったくの専門外から講座に興味を持ち、ついにエリマネとしての一歩を踏み出した高橋さん。

「不思議なんですけど、新しい知識をもって見る景色って
 本当に前とぜんぜん違うんです。」
そう言いながらの笑顔が、輝くように印象的でした。

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新しい知識に触れてみたい、自身のスキルを伸ばしていきたい、
その想いを京都で実現してみませんか?
景観・まちづくりの第一線で活躍する講師陣から学べる講座です。

■京都景観エリアマネジメント講座について
(カリキュラム・費用など詳細を掲載しています)
https://kyotokeikan.org/activity/course

 

文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム広報チーム)