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公開日:2019.07.10

京都景観エリアマネジメント講座 基礎講座 第1回「景観とは何か」~講義レポート~

毎年7月は、京都景観フォーラムが主催する「京都景観エリアマネジメント講座」のスタートの月。
先日7月6日(土)には、令和元年度初の「京都景観エリアマネジメント講座 基礎講座」の講義が開催されました。

本記事を執筆しております、京都景観フォーラム広報チームの土谷も、今年は基礎講座の“第10期生”として通年で受講。これから毎月1回行われる講座の内容を、受講者の視点からレポートしていきたいと思います!

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会場となるのは五条河原町近くの「ひと・まち交流館 京都」。
第1回目の今回は、エリマネ講座のオリエンテーションから始まりました。

「京都景観エリアマネージャーとは何か?」「この講座ではどんなことを学ぶのか?」
本年度の修了までのカリキュラムについて、解説がありました。

 

そして、いよいよ第1回目の講義のスタートです!
講師は、東京大学名誉教授であり、(一社)まちの魅力づくり研究室理事も務められている堀 繁先生
景観デザインの第一人者として、数多くのまちなみのデザインを手掛けられている、景観のプロフェッショナルです。

講義のタイトルは、「景観とは何か、なぜ景観とは重要なのか。」

「こちらの街と、こちらの街では、どちらの街に行ってみたいと思いますか?」
堀先生の講義は、スライドの写真を使ったそんな質問から始まりました。

-人は、どんな景観を“良い”と評価するのだろうか?
そこには、誰にも共通する明確な理由があったのです。

人が目の前の景色を目にしたときの、目線の動き、心の動き。
まちなみに対して何となく感じる「いいな」という感情。
堀先生はその根拠を明確にし、理解するためのポイントを、ズバリ言葉にしてくれました。

ふだんボンヤリ感じていたまちなみに対しての評価は、こんな理由からだったんだ!と納得。
新しいことを知る「なるほど!」の感覚が新鮮で、高校生以来かと思うくらい、一生懸命ノートを取りながら聴き入ってしまいました。

パンフレットやホームページの講座案内でもおなじみ?のこのポーズも、“良い景観”をチェックするためのテクニックのひとつ。
いったい何をしているのでしょうか?
これも、講義を受けた人だけがわかる秘密です。

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13時半から18時まで、始まる前までは集中力が持つだろうか?と心配だった講義も、休憩や質問を挟みながら、あっという間に過ぎてしまいました。

堀先生は、この景観エリアマネジメント講座のために、京都までいらしてくださったそうです。
京都にいながらにして、日本各地の第一線で活躍する先生方のお話を聞けるのは、とても貴重なことですね。

次回の基礎講座第2回は、8月31日(土)開催。京都府立大学教授 宗田 好史先生による、「景観のマネジメント」についての講義です。
基礎講座は通年受講のほか、お好きな回だけの参加(5,000円/回、学割2,500円/回)も可能ですので、気になった講義があれば、ぜひお気軽に参加してみてくださいね。
来月8月から来年の2月まで、京都のまちの成り立ちや、京の生活文化、景観政策と法律など、多彩なジャンルの講義が目白押しです。

残り7回の授業も、楽しみです!
ぜひ皆さんもいっしょに、京都の景観まちづくりを学んでみませんか?


▼パンフレット・通年のカリキュラムはこちらから

PDFファイルダウンロード(1.79MB)

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■京都景観エリアマネジメント講座について
https://kyotokeikan.org/activity/course

▼これまでの紹介記事
■受講生インタビュー
https://kyotokeikan.org/2019/05/30/1667/

■受講生から京都景観エリアマネージャーになった方のインタビュー
~インタビュー:京都のまちを知り、新しい世界を開く~
(前編)
https://kyotokeikan.org/2019/01/29/1379
(後編)
https://kyotokeikan.org/2019/02/03/1399

 

文・写真:土谷 真咲(京都景観フォーラム 広報チーム)